<企画>今年の端午節はどう過ごす?

人民網日本語版    2018年6月15日(金) 19時20分

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端午節(端午の節句、今年は6月18日)が近づき、ちまきの販売がピークを迎えている。今年も市場には、多種多様のユニークな具のちまきが出回っている。

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2018年6月18日、中国では旧暦の5月5日を「端午節(端午の節句)」としている。「端午節」は、春節(旧正月)・中秋節(中秋の名月)に並んで中国伝統の三大節句とされ、とても重要な祝日である。法定の祝日としても、3連休に指定されている。

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端午節(端午の節句、今年は6月18日)が近づき、ちまきの販売がピークを迎えている。今年も市場には、多種多様のユニークな具のちまきが出回っている。定番のもち米ナツメやもち米小豆のほか、宮保鶏丁(鶏肉とナッツのピリ辛炒め)、魚香肉絲(細切り肉のピリ辛炒め)、燻製肉、ドリアン、ザリガニまで実に様々な具のちまきが登場しており、具のバラエティさにおいては月餅に引けを取らないほどになっている。

■新商品ちまき

宮保鶏丁ちまき

複数の老舗では、人々のちまき購買熱が最高潮に達している。伝統的な具のちまきの人気が相変わらず高いが、今年は、老舗各店も、若い人の好みに合わせて新しい具のちまきを開発・販売している。たとえば、峨嵋酒家では今年、名物料理の宮保鶏丁や特色ある魚香肉絲を具としたちまきを販売し始めた。峨嵋酒家の侯マネージャーは、「これまで宮保鶏丁や魚香肉絲を具にした包子(肉まん)は売り出しており、常に高い人気を博していた。>>

〇端午節前にはやくも品切れとなった「四川風肉ちまき」

四川風肉ちまき

北京の老舗「稲香村」も、今年はさまざまな具のちまきを売り出している。なかでも注目を集めているのが、「四川風肉ちまき」で、ピリ辛味をちまきに取りいれるという試みを行っている。北京稲香村の関係者は、「脂身と赤身が絶妙のバランスの精製豚肉と四川紅麻椒など四川独自の調味料を秘伝のレシピで組み合わせた具を使っている。ピリ辛味が新鮮なもち米とコラボし、素晴らしい味を醸し出している」と紹介した。

〇若者に人気の「不思議な味」

フルーツちまき

実際にオンラインショップで検索してみると、辣味泡椒牛肉(辛口唐辛子漬牛肉炒め)ちまき、ソーセージちまき、燻製肉ちまき、アワビ炭焼黒豚ちまきなど、さまざまな種類のユニークな具のちまきをたくさん見つけることができる。このほかにも、東南アジア産ドリアンチョコちまき(8個106元/1元は約17.2円)やツバメの巣氷心ちまき(8個268元)なども登場し、ちまきの価格帯を一気に高めている。

〇伝統的な台湾ちまき

瑠璃粽

台湾地区では「鹼粽(あくまき)」や「素粽(野菜ちまき)」が非常に有名な伝統的なちまき。

「鹼粽(あくまき)」は、灰汁(あく)ともち米をよくかき混ぜ、キラキラと透き通るまで煮こむと、美しく弾力のあるちまきが完成する。そしてこれを冷蔵庫で冷やせば、たちまち美味しい「氷粽」に変身する。食べる時には、蜂蜜や粉砂糖、黒砂糖をつけて食べても、シロップをかけて食べても美味しい。>>

■ちまき以外にも美味しいもの

緑豆ケーキは中国各地で見られ、端午節当日の主役は粽子でなければ緑豆ケーキといえる。整った形で爽やかな舌触りと、柔らかく歯に着かないのが特徴だ。緑豆ケーキの原料は緑豆粉、豌豆粉、砂糖、桂花などで、中医学の「清熱解毒、保肝益腎」の作用を持つ、夏向きの食品だ。

■煎堆

福建省晋江地区では端午節にどの家でも「煎堆」を食べる。煎堆とは小麦粉や米粉、サツマイモの粉などと調味料を混ぜて生地を作り、油で揚げるものだ。昔、福建省南部一帯では端午節前に雨季が訪れ、止まない雨を見て人々は天に穴が開いた、「穴を塞ぐ」必要があると言っていたところ、端午節に「煎堆」を食べたら雨が止み、天の「穴が塞がった」と言いあったという言い伝えがある。

■米ケーキ

端午節は吉林省延辺朝鮮族の祝日でもある。代表的な食品は米ケーキだ。よもぎと炊いたもち米を木でできた臼のようなものに入れ、杵のような棒で打って作る餅の一種だ。民族色豊かな祝日の食品だ。

■哨子面

陝西省の住民は端午節の日に哨子面を食べる習慣がある。哨子面は歴史が長く、その中でも最も有名なのは岐山哨子面だ。岐山のものは薄さやこし、光沢、酸味、風味などで有名だ。

中国鉄路総公司は13日、「2018年端午節(旧暦5月5日。今年は6月18日)休暇中の鉄道旅客輸送は期間を4日間とし、15日にスタート、全国鉄道の累計利用者数は延べ4700万人に達すると予想される」と発表した。>>

〇「休みをつなげて」端午節は中長期旅行へ 日泰が人気

端午節(旧暦5月5日。今年は6月18日)の小型連休が近づき、観光市場は再び海外旅行のピークを迎えることになる。6月6日に旅行予約サイト・途牛旅遊網が発表した「2018年端午節観光消費情勢予測」は、ユーザーの予約データを踏まえ、今年の端午節小型連休の観光市場の消費トレンドを予測分析した。

予約状況をみると、ユーザーの6割以上が3日間以上の中長距離海外旅行商品を選択しており、4日間の休みを取って前後の週末とつなげて9日間の休みにする人や、さらに多くの休みを取って9~15日間の長期で海外旅行に出かける人もいる。

好調な人民元相場、直行便の増加、査証(ビザ)の利便性向上などにより、端午節連休に海外旅行をする人が目立って増えた。目的地の上位10カ国は上から順に、日本、タイ、イタリア、フランス、スイス、インドネシア、ドイツ、ベトナム、米国、マレーシア。国内の長距離旅行の目的地の上位10カ所は上から順に、三亜、杭州、麗江、大理、北京、蘇州成都、厦門(アモイ)、昆明、桂林となっている。三亜は中国人がビーチリゾートに行く時に真っ先に選ぶ場所で、今年もトップだった。また西部地域の甘粛省、青海省、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、西蔵(チベット)自治区等も人気が急上昇しており、現時点で途牛の端午節連休期間の新疆方面団体ツアー商品の申込者は前年より140%以上増加している。>>

〇端午節の粽(ちまき) 南方は醤油・塩味、北方は甘い味

北方では、棗を入れた甘い粽がメインだが、南方の粽の種類はより豊富で、小豆や肉、ハム、卵の黄身餡などを使い、醤油・塩味をベースとしている。北方の粽の多くは四角形や三角形で、基本的に大きい。南方の粽の形状は三角形、たいまつ型、円錐形、四角形など多様で、全体的に小さく繊細な作りとなっている。>>

〇南方の「龍舟(ドラゴンボート)」 北方の「踏柳」

古代の河北省石家荘市趙県の端午節では、地方官府が宴会を開いて城内の官僚や知識人を招待し、詩を詠むという習わしがあり、当時「踏柳」と呼ばれた。現在でも、端午節に詩を詠む風習は残っているが、城外で宴会を催し、詩を詠むといった風流な光景は見られなくなった。

〇「破火眼」

南京の端午節は、それぞれの家で、清水を入れた箱の中に、微量の雄黄と古代の硬貨「鵝眼銭」2枚を入れ、一家全員がこの水で目を洗う、「破火眼」と呼ばれる風習が残っている。これによって、1年間眼病にならずにすむと言われている。揚州市高郵市に残る端午節の風習もかなり特殊だ。子供たちは、見栄えのいいアヒルの卵を選んで色とりどりの糸で編んだ絡子(糸で網状に編んだ小物入れ)の中に入れて、首にかける。

〇「出端午佬」

「出端午佬」と言われる風習がある。これは、紅い布を敷いたテーブルの上に虎に乗った道士の竹細工を置き、それを4人の担ぎ手が竹竿で担ぎ、銅鑼や太鼓を打ち鳴らしながら、通りを練り歩くというものだ。

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