南米発祥のサルサ、エリートビジネス層に人気=ストレス解消や友人づくりに―重慶市

Record China    2012年5月19日(土) 6時12分

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16日、中国内陸部の大都市・重慶市でラテンの熱いダンスが流行の兆しを見せている。キューバやプエルトリコを起源にニューヨークのラテン系移民の間で発展したサルサが、外資系企業などに勤めるエリートビジネスマンやOLたちに人気だという。

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2012年5月16日、中国内陸部の大都市・重慶市でラテンの熱いダンスが流行の兆しを見せている。「サルサが踊れなかったらアウトだね」―キューバやプエルトリコを起源にニューヨークのラテン系移民の間で発展したサルサが、外資系企業などに勤めるエリートビジネスマンやOLたちに人気だという。チャイナフォトプレスの報道。

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国際的な大企業が集結し、在住外国人も多い北京や上海、香港などの大都市ではすでに広く受け入れられているサルサ。この重慶市でも静かなブームの兆しが見え始めている。市内の複数のクラブやバーでは週1回ほどサルサ・ナイトが設けられ、各店とも数百人の集客を見せているという。客層で多いのは実業家や留学経験者、大企業の管理者クラスなどだという。市内には200人ほどのコアな愛好者がいると考えられている。

10年前のカナダでサルサに出会ったという会社経営者の章(ジャン)さんは、重慶市でも最も早くに“サルサ・ラバー”の名乗りを挙げた1人。「サルサは一種の社交。情報交換に友達づくり、ストレス解消にダイエット。いろんな魅力があるよ。結構テクニックも必要だし、情熱あふれる感じがいいね」と説明する。2008年ごろには4〜5人ほどしかいなかったという愛好者だが、現在の悩みどころは「女余り」だという。全愛好者の75%が女性であるため、男性はかなり重宝されるらしい。

「女性の役割は美を表現することで、男性の役割は女性をリードすること。女性の美を引き出すのは男性の技量にかかっているので、男としての魅力が試されますよ」。その点が、男性を及び腰にする理由の一つかもしれない。しかし、中にはサルサに打ち込むことでゲームおたくを脱出した人もいるらしい。

「ニュージーランドから帰国した友人が、見違えるほどステキになっていたのに驚いて。スリムになったし、雰囲気があって。聞いたら、向こうでサルサに出会ったというの」。飲食店経営のある女性はサルサを始めたきっかけをこう語る。以前はストレス解消に水泳などをしていたが、「サルサは一瞬でスイッチが入る感じ。1曲踊っただけでイヤなことが吹っ飛ぶわ」と、その魅力を教えてくれた。

そのほか、遠隔地から単身で転勤してきたが、サルサを通じて友人をつくったという青年や、たった1曲のダンスでラテン系の彼氏をゲットしたという女性なども。ちなみにそのダンスとは、“恋を呼ぶ魔法の踊り”とも言われるバチャータというジャンルらしい。いずれにしろ、「カルチャーの後進地域」と考えられていた重慶に、こうした文化が速やかに浸透していくのは、割と意外なケースだという。(翻訳・編集/愛玉)

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