<レコチャ広場>継続すべきは被災地の人びとの心のケア―中国人留学生がボランティア経験談

Record China    2012年5月17日(木) 8時30分

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東京の大学で学ぶ中国人留学生が「しんじゅくニュースの特集記事で、自らが体験した東日本大震災のボランティア活動で感じた思いを語っている。写真は同ニュース紙面。

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2012年5月、「被災地の皆さんの心のケアは、復興後も続けていかなければならないと思います」―東京の大学の大学院で学ぶ中国人留学生が「しんじゅくニュース」(第28号、新宿区地域文化部多文化共生推進課発行)の特集記事で、1年前に自らが体験した東日本大震災のボランティア活動で感じた思いを語っている。

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同ニュースのインタビューに応じているのは、新宿区の外国人留学生学習奨励金を受けて目白大学(東京・新宿区)大学院心理学研究科で勉強している呂霏(Lu Fei)さん(28)。河南省出身の呂さんは大震災直後の昨年4月、教会が募集しているボランティアの一員として宮城県石巻市に2回行った。呂さんは被災地を見ての最初の感想として「津波被害に遭った地域の空気は他と全く違った」とショックを受け、「自然災害を前に人間は弱いものだと感じた」という。

「家族をなくしたり、友人をなくしたり、家をなくしたり…。皆さん、大事なものをなくされたので、聞いている自分もとてもつらく、胸が痛くなった」と回想。心理学を学ぶ呂さんは、被災地の人々に強いた苦しみの大きさを語り、心のケアの大切さを強調している。中国に住む両親や親戚に対しては「心配させないように東京の日常の写真を撮って送った。

「『新宿区では、皆が元気にくらしているよ』と(いう意味で)」と気配りも欠かさない。「留学生仲間の何人かが帰国、寂しいお気持ちはあるが、僕は学校で勉強を続けたい気持ちが強いので頑張るつもりです」と決意表明。「今後もまた被災地に行き、被災者の役に立てるように手伝いたい」と、変わらぬ心の内を明らかにしている。(取材・編集/RN)

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