ユニークでバラエティに富んだ台湾地区のちまきあれこれ

人民網日本語版    2018年6月12日(火) 22時50分

拡大

中国の端午節(端午の節句、今年は6月18日)を間近に控え、バラエティに富んだテイストで有名な台湾ちまきもその販売がピークに達している。

(1 / 2 枚)

中国の端午節(端午の節句、今年は6月18日)を間近に控え、バラエティに富んだテイストで有名な台湾ちまきもその販売がピークに達している。端午節の前後、食いしん坊たちは、「鹼粽(あくまき)」や「素粽(野菜ちまき)」など伝統的な味のちまきを堪能するだけでなく、「百分粽」や「氷粽」、「鶏脚粽」といったユニークで美味しいちまきも試すことができる。新華網が伝えた。

その他の写真

台北南門市場で販売されているちまき(撮影・劉軍喜)。

台湾ちまきは、北と南で異なる。端午節になると、台湾地区の人々の間では、「あなたは南部のちまきと北部のちまき、どちらが好き?」という話題で盛り上がる。

南部ちまきも北部ちまきも、肉入りちまきの部類に入るが、北部ちまきは、もち米を炒めたあとに竹の皮に包むが、南部ちまきは生のもち米を竹の葉に包んで煮て作る。南部ちまきも北部ちまきも好みで分かれるが、ヘルシーな食生活がブームになっている今、煮て作る南部ちまきの方が、北部ちまきよりカロリーが低いから良いとする人もいる。

台北南門市場の「立家」ちまき店で売られている最も大きなちまきと最も小さいちまき(撮影・林善傳、6月5日)。

〇伝統的な台湾ちまき

台湾地区では「鹼粽(あくまき)」や「素粽(野菜ちまき)」が非常に有名な伝統的なちまき。

「鹼粽(あくまき)」は、灰汁(あく)ともち米をよくかき混ぜ、キラキラと透き通るまで煮こむと、美しく弾力のあるちまきが完成する。そしてこれを冷蔵庫で冷やせば、たちまち美味しい「氷粽」に変身する。食べる時には、蜂蜜や粉砂糖、黒砂糖をつけて食べても、シロップをかけて食べても美味しい。

また「素粽」は「菜粽」とも呼ばれており、現在増えつつあるベジタリアンや仏教徒向けで、タケノコや五香豆干(ドウガン)、椎茸、干しダイコン、落花生、ピーナッツパウダーなどで具を作り、強火でさっと炒めた後に醤油やコショウを加え、よく煮こむ。味噌をつけて食べるとこの上なく美味だ。

「包中」シリーズの「瑠璃粽」(撮影・何自力)。

〇ユニークさが台湾ちまきの特徴

若者の好みに合わせるため、台湾地区のメーカーは、ちまきの寓意と材料の面で創意工夫を続けている。

端午節は学生たちにとっては試験準備期間でもある。ちまきを包むという意味の「包粽」と必ず合格するという意味の「包中」は発音が似ているため、ちまきは台湾地区で非常に人気が高い。特に学校に通っている子供がいる家庭では、縁起担ぎから、ちまきを食べて、それにあやかろうとする。メーカーもそのビジネスチャンスに着目し、「百分粽(百点ちまき)」を売り出す。「百分粽」には、卵の黄身が2つ入っており、ゼロが2つで100点満点が取れることを示している。

また台湾地区でここ数年最も人気が高いちまきといえば「氷粽」で、その販売量は伝統的な粽を上回るまでとなっている。「氷粽」は、西洋風デザートとちまきのコラボと言っても良い。もち米粉や低カロリーのくず粉で作った外皮のなかに、季節のフルーツやあずき、里芋ペーストさらにはコーヒーなどを包む。サイズは小さめで、冷蔵する必要がある。夏は猛暑に見舞われ、健康的な食生活に敏感な台湾の人々の間で大人気を誇り、コンビニやスターバックスも、端午節になると「氷粽」を売り出す。

台北南門市場の「合興」ちまき店で、「鶏脚棒棒粽(左)」と肉ちまきを展示する店員(撮影・林善傳、6月5日)。

この他にも台湾地区のグルメ界で工夫が凝らされた各種各様のちまきの一部を紹介してみよう。「排骨酥粽」は、ちまきの中に揚げた豚のスペアリブが入っている。「野姜花粽」には、ナシュクシャの根で作った具が入っており、「豪華海鮮粽」は、従来の卵黄に代わり、鮑、カキ、鰻の肝などが使われている。「フルーツ麻糬甘甜粽」は、デザート好きにとって一番のお気に入りだ。このほか、「鶏脚(チキンレッグ)粽」、「咖喱猪肉(カレー風味豚肉粽)」、「黒糖黒胡麻粽」、「抹茶あずき粽」、「花汁粽」、「剥皮辣椒粽」、「燻製チーズ粽」、「五谷フルーツ粽」などがある。(編集KM)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携