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南京別荘バラバラ殺人事件、日本国籍取得した夫婦に一体何が?―江蘇省南京市

配信日時:2018年6月17日(日) 9時0分
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12日、中国のネット上で競売にかけられていた江蘇省南京市の別荘が786万元で競り落とされた。
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2018年6月12日、中国のネット上で競売にかけられていた江蘇省南京市の別荘が786万元(約1億3500万円)で競り落とされた。市場価格は1200万元(約2億円余り)。実はこの別荘では7年前にバラバラ殺人という凄惨な事件が起きており、しかも被害者、加害者はいずれも日本国籍を取得した中国出身の夫婦だった。

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南京市の山中で切断された人の体がごみ袋に入れられた状態で見つかったのは、11年2月28日のこと。通報を受けた警察は付近を捜索し、同様の袋10点余りを発見した。現場にあった鉄道切符から甘粛省蘭州市を原籍とするTという名の男性が浮上。DNA鑑定などで、遺体はT氏本人ということが確認されたが、なんとT氏は5年前に起きた事故で死亡したことになっていた。切符が使われたのは遺体が見つかる3日前の2月25日で、利用区間は蘭州から南京までだった。

06年8月に中国の高速道路で起きたこの事故は、激しく燃えたT氏の車からT氏の携帯電話と身分証、そして判別できないほど損傷した遺体が見つかったというものだ。当時、警察は遺体をT氏と判断。T氏について中国メディアの現代快報は「早くに日本に渡り、成功を収めた。ある女性と結婚し、日本国籍を取得して2人の子に恵まれたが離婚。子どもは元妻が育てることになった」「T氏はその後、日本で健康関連商品のビジネスを始め、数年間で自身の会社を設立。ある販売会で偶然出会った南京出身の美女と01年1月に結婚し、妻も日本国籍を取得した。同年3月に2人は南京市内の5つ星ホテルで盛大な結婚式を挙げた」と説明している。また、天津日報は過去の記事で「06年、日本経済が下降する中、2人は事業を中国国内に移すことを決めた」と報じている。

では、事故で亡くなったはずのT氏の遺体がなぜ、5年後に見つかったのか―。

実は当時、車から発見された「判別できないほど損傷した遺体」はT氏の親族のもので、T氏と妻はT氏が死亡したことにして多額の保険金を手に入れようと考えたのだ。T氏は姿を隠し、妻はT氏の戸籍抹消手続きや保険金受け取りの手続きを始めた。しかし、T氏がパスポートを欲しがり始めたことで、妻とその父親は保険金詐欺の発覚を懸念。「パスポートを渡せば詐欺がばれてしまう」と考えた2人はT氏の要求を拒み、結婚後うまくいっていなかったT氏と妻の関係はさらに悪化するようになった。

そして11年2月25日、T氏が南京に来たことを知った妻の父親は、スーパーでおのと包丁、ごみ袋などを購入した。翌26日、妻の父親とT氏は口論となり、父娘はT氏殺害を計画。妻は男友達Aに「心の病気を患っている前の恋人が自分に迷惑をかけて困る。彼の両親に引き渡して病院に連れて行ってもらいたい」と話し、人を使ってT氏を拘束するよう依頼した。同日夜8時ごろ、父娘の車に乗ったT氏はその後乗り込んで来たAの知人らに体の自由を奪われ、妻の父親が所有する問題の別荘へと連れて行かれた。

車が別荘に到着した後、Aの知人らはその場を去った。T氏は妻の父親におのや包丁で頭部を殴られて死亡。父娘はいったん自宅に戻るも夜11時ごろ引き返し、父親が切断した遺体をごみ袋に入れ、遺体発見場所となった山に捨てたのだった。事件発生当時、父親は70歳という年齢だった。

裁判で妻の父親には執行猶予付き死刑、妻には無期懲役が言い渡されたが、その後、無期懲役と懲役21年11カ月にそれぞれ減刑されている。(翻訳・編集/野谷

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