卓球ジャパン・オープン、中国にとって「ワーテルローの戦い」に―中国メディア

人民網日本語版    2018年6月12日(火) 17時50分

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卓球ジャパン・オープンの男女シングルス決勝が行われ、王曼●(日の下に立)は伊藤美誠に、張継科は張本智和に敗れ、王者の座を手にすることができなかった。日本チームが実力をつけており、卓球王国・中国をますます脅かしつつあるという事実が極めて明白となった。

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卓球ジャパン・オープンの男女シングルス決勝が10日午後に行われ、王曼●(日の下に立)選手は伊藤美誠選手に、張継科選手は張本智和選手にそれぞれ敗れ、男女とも王者の座を手にすることができなかった。これにより日本チームが実力をつけており、卓球王国・中国をますます脅かしつつあるという事実が極めて明白となった。中国新聞網が伝えた。

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中国代表のベテラン張継科選手と若手ホープ王曼●選手は、最近のコンディションやその戦績の面で大きく異なっている。昨年開かれた世界卓球2017ドイツ大会ののち、張選手は半年ぶりに国際大会の場に姿を現した。だが、過去2週間で出場した香港オープンと中国オープンでは、いずれも本選に進んだものの、1回戦で敗退。なかでも香港オープンでは、日本の吉村真晴選手に敗れ、中国オープンでは0対4で中国系日本人の神童・張本智和選手(14)の前に涙をのんだ。

張本選手に敗れた試合において、張選手は、復帰直後でまだまだ本調子ではなかったという客観的な原因はあったものの、張本選手にストレート負けを喫したことについて、「彼のスピードとリズムについていけなかった」と明かし、中国人ファンを大いに落胆させた。最短でグランドスラムを達成した王者から、世界ランキングトップ100位以下まで転落し、大会出場には予選参加が必要となるなど、張選手が歩んできた復帰の道のりは極めて厳しいものだった。特に、腰の故障が頻発し、一時はその引退もささやかれたほどだ。

半年間のリハビリを経て、張選手は再び慣れ親しんだ卓球台の前に姿を現した。しかし、オープン大会で2度にわたり本戦の1回戦で敗退したことで、人々は彼のコンディションに対して疑いの眼を向け始めた。今回のジャパン・オープンでは、張選手はさまざまなうわさを一度に吹き飛ばすかのように決勝まで進み、復活を宣言した。香港、深センから東京まで、張選手のコンディションは回復しているように見え、試合でのパフォーマンスもますます良くなってきていた。しかし東京オリンピックでの勝利を目指す彼にとって、今回の結果は、まだまだゴールとは程遠い。

一方、張選手とは異なり、19歳になったばかりの世界ランキング3位の王曼●選手は、このところ絶好調の波に乗っていた。今年に入り、ハンガリー、香港、中国3つのオープン戦女子シングルスで優勝を果たし、その勢いはとどまるところを知らないかのようだった。今回のジャパン・オープンでは、準決勝でチームメイトの劉詩▲(雨かんむりに文)選手を下して決勝に進んだ。決勝で対戦した伊藤美誠選手は今年17歳、世界ランキングは6位だった。

伊藤選手は、中国香港オープンの準決勝で王曼●選手と対戦、3対1とリードしながらも逆転負けを喫した。その後の中国オープンでは準決勝で再び対戦、またもや1対4で王選手に敗れた。今回のジャパン・オープン決勝は、両選手にとって最近3度目の一騎打ちとなった。午前中に行われた準決勝では、伊藤選手が3ゲーム先行された後に4ゲーム連取、4対3で中国の陳幸同選手に逆転勝ち、調子の良さを見せつけた。

王曼●選手は中国女子若手の中でも抜きんでた存在である一方、伊藤選手も日本卓球界のスーパーホープだ。そのため、この準決勝は、日中両国の卓球界の未来を担うリーダーの正面対決となる試合となった。この試合までに2人は5回対戦しており、王選手が5勝という戦績だった。そのため、心理的には王選手がやや優勢と見られたが、いざふたを開けてみると、伊藤選手が中国のニューホープに一撃を与える結果となった。

日本チームの大躍進は、卓球王者の中国にとって極めて大きな脅威となっている。この脅威の根底にあるのは、今回優勝した伊藤選手と張本選手という2選手だけではなく、日本チームのレベル全体が高まっているという事実だ。最近のオープン戦3大会で、日本の選手が中国の主力選手を打ち負かした試合は7試合に上った。この中には、一方的な試合もいくつかあり、中国卓球選手に対する大きな警鐘となっている。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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