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2007年2月21日、甘粛省蘭州市の高速道路を走行中のガス輸送トレーラーが道路をはずれて転落。真っ二つに折れた車両は、ガス爆発を引き起こす危険性があったが、4日後にクレーン車が撤去し、一件落着となった。
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2007年2月25日午後、甘粛省蘭州市の高速道路下で、真っ二つに折れた大型トレーラーのクレーン車による撤去作業が行われた。作業にあたったクレーン車は400トンもある大型のもので、二次災害による被害を防ぐため、トレーラーを吊り上げて別の場所へと移動させた。
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今回撤去された大型トレーラーは、重量23トンもある大型のLPガス輸送車で、いつ爆発するかわからない状況だった。事後を起こしたのは4日前の2月21日のことで、柳忠高速道路を走行中に突然道路から飛び出してしまったという。下の坂道を50mほど転落し、車両は真っ二つに折れ、横倒れになった。駆けつけた消防士らにより運転手は無事救出されたものの、ガス爆発の危険性があったため、周囲5平方キロメートルのエリアに対する電気の供給を停止させていた。
その後、このトレーラーを移動させるための対策本部が設置され、クレーン車を準備して撤去作業が行われたが、トレーラー車が重すぎたため失敗。4日後の2月25日、さらに大型のクレーン車を用意して、ようやく成功となった。担当消防士の話によると、「23トンのLPガスは、100kgのトリニトロトルエン爆薬の爆発に相当する」とのことで、撤去までの4日間、非常な危険にさらされていた周辺の人々は、ようやく胸をなでおろした。(編集・饒波貴子)