米朝首脳会談、北朝鮮の人権問題は取り上げられるのか?=韓国ネット「非核化問題よりも深刻なのが北朝鮮住民の人権問題」「どうせ時間稼ぎ」

Record China    2018年6月10日(日) 13時30分

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9日、歴史的な米朝首脳会談が3日後に迫る中、終戦宣言と非核化に隠れていた人権問題が交渉のテーブルに浮上するのかに注目が集まっている。写真は平壌。

2018年6月9日、韓国・ニューシスは、歴史的な米朝首脳会談が3日後に迫る中、終戦宣言と非核化に隠れていた人権問題が交渉のテーブルに浮上するのかに注目が集まっていると伝えた。トランプ米大統領はこの問題を扱うと公言しており、会談の雰囲気に影響を与える可能性がある。

外信報道によると、トランプ大統領は9日、カナダで開催されるG7首脳会議出席に先立ち、ホワイトハウスで記者会見し、米朝首脳会談で人権問題も扱うのかという質問に「そうだ」と答えた。トランプ大統領は1日、北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党中央委員会副委員長のホワイトハウス訪問直後の記者会見でも「北朝鮮の人権問題は議論しなかった」としながらも「首脳会談では扱うこともある」と述べ、議題に上がる可能性を示唆していた。

米国務省の資料によると、現在、北朝鮮の政治犯収容所には8万〜12万人が収容されており、彼らの多くは宗教的な理由のために収監されていると伝えられている。

韓国国内の北朝鮮専門家は、「今回の会談で北朝鮮の人権問題を重点的に話すには双方の負担になる」とし、「終戦宣言と非核化、体制保障など重要な議題を集中的にカバーし、横滑りで拉致被害者問題などに言及し、今後、継続的な会談が行われれば段階的に(人権問題の)話を出すと思う」と語った。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「屈辱的な南北首脳会談と比べて、トランプはよくやっている」「韓国の運命を米国と北朝鮮に任せているに等しい」「国の運命はどうなるんだ。韓国政府はお手上げ状態」など、自国政府への批判的な声が出ている。

一方で「閉鎖的な北朝鮮が対話の場に出てくるようになったのは現政府の大きな成果」と、米朝会談に至った過程で韓国政府が果たした役割を評価する意見が寄せられた。

また「非核化問題よりも深刻なのが、北朝鮮住民が最低限の人間としての権利を与えられていないこと」と、人権問題が重要なテーマであることを強調する意見もみられた。

その他に「結局、北朝鮮は平和ムードで会談を演出して時間稼ぎするだけだ」とするコメントもあった。(翻訳・編集/三田)

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