2歳男児が汚水溜めに転落=居合わせた消防士が救助、人工呼吸を続けて蘇生に成功―山東省

配信日時:2018年6月9日(土) 23時30分
2歳児が汚水溜めに転落、居合わせた消防士が人工呼吸で蘇生に成功
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山東省聊城市で5月5日午後、汚水溜めに転落した2歳の男児を居合わせた男性が救出し、人工呼吸を続けるなどで蘇生に成功したことが分かった。男性は休暇中の消防士だった。身分を告げず立ち去ったので、本人が確認されるまで時間がかかった。
山東省聊城市で5月5日午後、汚水溜めに転落した2歳の男児を居合わせた男性が救出し、人工呼吸を続けるなどで蘇生に成功したことが分かった。男性は休暇中の消防士だった。身分を告げず立ち去ったので、本人が確認されるまで時間がかかった。大衆網、斉魯網などが伝えた。

男の子の母親である王小燕(ワン・シャオイエン)さんは事故を目撃していた。王さんのめいが、集合住宅の敷地内で2歳になる王さんの息子を抱いて遊んでいた。汚水溜めのふたは開いており、2人が転落したという。近くにいた年配の男性がすぐに汚水溜めに入り、王さんのめいを救い出したが、男の子の姿は見当たらなった。

消防士の趙士軍(ジャオ・シージュン)さんは、たまたま休暇を取ってこの集合住宅に住む姉のところに来ていた。趙さんの耳に、建物の外の騒ぎが聞こえた。助けを求める声も混じっていた。趙さんは室内用の履物を靴に替えることもせず、ただちに駆けつけた。

汚水溜めの中に入り込んだ男性が、少女の体を上に向け差し出すところだった。趙さんは少女を受け取った。1人は助かった。しかし男の子の姿は見当たらない。趙さんは近くにあった棒を持って汚水溜めに入り、中を掻きまわして男の子を探した。

約5分後にやっと探し当て、汚水溜めから出した。しかし息をしていない。心臓の鼓動も感じられない。趙さんは胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸を始めた。人工呼吸は現在、吐しゃ物などによる感染の危険を避けるため、専用のマウスピースを使うべきとされている。まして男の子は汚水溜めの中で溺れていた。しかし、趙さんはかまわなかった。男の子の命を救うことだけを考えていた。

約15分後、男の子の呼吸が回復しはじめた。最初は不安定だったが、次第にしっかりしてきた。趙さんは次に、男の子の口や鼻につまっていた汚物を吸い取るなどした。それから5、6分が経過して、救急車が到着した。男の子はただちに病院に搬送された。

王さんの息子は助かった。治療に当たった病院の意思は王さんに、「その救命措置がなかったら恐らく、この子はこの世と別れることになったでしょう」と告げたという。

しかし、「命の恩人」である趙さんは、汚水溜めに落ちた子や王さんが病院に向かうと、その場から姿を消してしまった。王さんと趙さんは顔見知りではなかった。王さん一家は周囲の人に聞きまわって、やっと趙さんが聊城市の隣の山東省泰安市の消防隊隊員であることを知った。

6月3日、汚水溜めに転落した2人の子は、すっかり元気になっていた。王さん一家は改めて感謝の意を伝えるため、趙さんの勤務する消防隊を訪れた。王さんのめいと2歳になる息子は、王さんの前に進み出て敬礼した。とても真剣な表情で、声をそろえて「おじさん。助けてくれてありがとうございます。敬礼をささげます」と言ったという。

趙さんはかつて、聊城市の看護学校で学んだことがある。その知識が、男の子を救うために大いに役立った。趙さんは「今は白衣ではなく、別の制服を着ることになりました」というが、火災現場であれ救助活動であれ、「人々が最も必要としている時に、自分の力をささげる」という、医学を学んだ時期に抱いた「初心」は変わらないという。(翻訳・編集/如月隼人
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