なかなか輸出できない日本のP1哨戒機、中国メディアは「日本はもっと努力が必要」

Record China    2018年6月12日(火) 0時50分

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9日、新浪軍事は、日本のP1哨戒機が輸出に成功していないと指摘する記事を掲載した。資料写真。

2018年6月9日、新浪軍事は、日本のP1哨戒機が輸出に成功していないと指摘する記事を掲載した。

記事は、「日本は経済大国として、科学研究分野のレベルは相当高く、軍事技術も決して低くはない。しかし、国際的な軍事市場において日本はほとんど地位がなく、武器輸出大国を目指して輸出制限の規制を緩和したものの、特に売れるようなものはなく、P1哨戒機なら競争力があることに気が付いた」と紹介した。

その上で、P1哨戒機について「12年の歳月と3500億円の研究開発費をかけてできた大型の固定翼哨戒機で、最大離陸重量は80トンクラス、時速833キロメートルで、航続距離は8000キロメートル、航続時間は10時間に及ぶ」と紹介。フェーズドアレイレーダーや赤外線探査装置(FLIR)ターレットなどを装備しており、高性能な哨戒機であることを伝えた。

また、「米国の哨戒機P8と比べやや小さいものの、速度、航続距離、最大高度などの性能は優れていて、哨戒能力も高く、日本はこの哨戒機に大変満足していて、70機導入する予定だ」と紹介した。

一方で記事は、P1哨戒機は就役後の状態があまり良くないと指摘。4発のエンジンすべてが停止してしまうトラブルがあったことや、2017年には、パリで開かれた国際航空ショーに参加するため日本を出発したP1哨戒機2機のうち1機が、機体トラブルのためショーに参加できなかったことを紹介した。さらに「いまだに中国やロシアの潜水艦を追跡できたという記録はない」とも伝えた。

その上で記事は、「日本はP1哨戒機を通して国際的な軍事市場に参入したいと考えおり、価格が安いことなど優位な点もある。しかし、国際航空ショーに何度か参加しているものの、まだ結果を出せていない」と指摘。「中国と軍事面で競い合いたいという日本の心理は理解できる。しかし、長期にわたって国際軍事市場から離れていたため、日本は多くの困難に直面している。これは良い製品が1つできればそれでよいという簡単な話ではない。日本はもっと努力が求められるだろう」と結んだ。(翻訳・編集/山中)

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