「洗脳」目的か?中国国営ラジオ局が台湾のAMラジオを次々と電波ジャック―台湾紙

Record China    2012年5月7日(月) 18時23分

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6日、経営不振により放送終了した台湾のAMラジオのチャンネルが中国本土の国営ラジオ局に「電波ジャック」されている。写真は台湾。

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2012年5月6日、台湾紙・自由時報によると、経営不振により放送終了した台湾のAMラジオのチャンネルが中国本土の国営ラジオ局に「電波ジャック」されている。シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。

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記事によると、特にひどいのは台湾南部で、チャンネルの半分近くが中国国営ラジオ局に“占拠”されている。例を挙げると、AM549、AM837、AM1116は中国人民広播電台(CNR)の番組「中華之声」、AM666は中国人民解放軍海峡之声広播電台(ラジオ局)による「海峡之声」が聞こえてくるといった状態。台湾海峡を挟んだ向かい側の福建省から強い電波を発しているものとみられている。

いずれも台湾向けの番組で、例えば、AM666の「海峡之声」では5日、中国の対台湾民間窓口機関、海峡両岸関係協会(海協会)の張銘清(ジャン・ミンチン)副会長が「両岸(中台)の同胞はいずれも平和の享受者。両岸交流を大々的に推進しよう」と呼び掛けていた。

これを受け、台湾立法院(国会に相当)の管碧玲(グワン・ビーリン)議員は5日、「政治的に洗脳しようとしている。考えられないこと」と怒りを表明。放送事業を管轄する国家通訊伝播委員会(NCC)に対し、「取り締まりの強化」を訴えた。NCC側は「双方の窓口機関に解決してもらうしかない」との立場を示したが、管議員は「弱腰」と非難している。(翻訳・編集/NN)

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