日本にできるならわれわれにも…、寧波で「四角いスイカ」の栽培に成功―中国

人民網日本語版    2018年6月12日(火) 0時10分

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浙江省寧波市奉化区江口街道のある栽培者は試行錯誤の末、とうとう特別な「四角いスイカ」の栽培に成功した。

日本で栽培された「四角いスイカ」は世界的にも有名だが、栽培コストが高さから、その価格も1個約1000元(約1万7000円)と非常に高い。杭州日報が伝えた。

浙江省寧波市奉化区江口街道のある栽培者は試行錯誤の末、とうとう特別な「四角いスイカ」の栽培に成功した。

江口街道の緑苑果物・野菜合作社のスイカ基地に建ち並ぶビニールハウスでは、スイカと浙蜜五号スイカ8424個が所狭しと植えられている。そのうち2つから3つのビニールハウスでは、生い茂ったスイカの蔓の間でプラスチック製の型に入れられたスイカが育っており、ひときわ人目を引いている。

同合作社の沈永林(シェン・ヨンリン)技術顧問は、「これはこの基地で最初に栽培に成功した『四角いスイカ』で、すでに収穫に成功しており、その重さは1個5キログラム以上。協同組合では、普通の丸いスイカはかなり以前から栽培してきたが、あるとき偶然、一部の国、特に日本やロシアで栽培試行を進めている『四角いスイカ』は大変人気が高いという情報をネットから入手した。そこで合作社では、『他の人々が栽培できるのなら、われわれにだってできる』という気になり、『四角いスイカ』の栽培に本格的に取り組むようになった」と話した。

では、このような特別な新しい「四角いスイカ」は、四角形の型さえあれば栽培できるのだろうか?沈技術顧問は、「スイカを特殊な形状に育てるには、型に頼ればOKという簡単な話ではない。水や土壌、陽光、温度のいずれについても厳しい条件が課せられる。条件が整わなければ、スイカはすぐに割れてしまったり、変質してしまう」と指摘した。

伝統的な丸いスイカに比べ、四角いスイカは、型で押さえつけられているため、内部組織がかなり密集状態となり、糖度は丸いスイカより高くなる。さらに、輸送に便利というメリットもある。このほか、スイカの表面に字や図を描くこともできる。ただし、四角いスイカは、遺伝子組み換えによって変形するのではなく、栽培時に四角い型に閉じ込めておくため、収穫時に四角いというだけで、食の安全性については全く問題ないという。

しかしこれらの四角いスイカは、今のところまだ栽培試行段階にあり、市場には出回ってはいないという。だが、技術や条件が整い、栽培面積が拡大するにつれて、浙江市民が四角いスイカを味わうことができる日もそう遠くないかもしれない。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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