米国は中国の「モンロー主義」にどう対応すべきか―米紙

Record China    2012年5月6日(日) 5時18分

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2日、米紙は、中国の急速な勢力拡大による米中間の戦争は避けなければならず、そのためには賢明な指導者による冷静な判断が必要だと指摘した。写真は12年4月、中国で行われた中ロ合同軍事演習。

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2012年5月2日、米紙ニューヨーク・タイムズは、中国の急速な勢力拡大による米中間の戦争は避けなければならず、そのためには賢明な指導者による冷静な判断が必要だと指摘した。4日付で環球時報が伝えた。

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中国の経済成長がこのまま続けば、安全保障分野で米国と熾烈な競争が発生する可能性が高い。中国政府は軍事力拡大を続けており、自国周辺の安全確保に今後さらに注力するだろう。

19世紀、急速に国力を蓄えた米国は、米大陸とヨーロッパ大陸の相互不干渉を主な内容とする「モンロー主義」を提唱し、欧州の列強を西半球から徐々に締め出した。同様に、強大化しつつある中国は、米国が中国の周辺国と親密な盟友関係や軍事関係を維持していることを好ましく考えておらず、何らかの方法で米国をアジア太平洋地域から排除しようとするだろう。

こうした状況を回避するため、米国はアジア諸国との関係強化を図っている。一方、中国は周辺国に対し、米国と距離を置いて中国の“友好的な覇権”を受け入れるよう勧めており、米中両国が衝突する可能性が増している。

楽観的に見れば、米中の経済・貿易関係の深まりが、衝突を回避させるに足る十分な理由になると考えられる。しかし、中国は現在、海外の原材料とエネルギーに依存し、世界のあらゆる事柄と深く関係しているだけでなく、海軍を増強して海運ルートの保護を図るなど、逆に米国との摩擦発生の可能性が増加している。

核を保有する両国の戦争は絶対に避けなければならない。両国の将来のリーダーが冷静さを保てば、争いはコントロールでき、平和を維持できるだろう。もし、いずれか一方の国で、経験が乏しく、無謀でうぬぼれの強いリーダーが権力を握ったとしたら、両国間で戦争が勃発する可能性が高まることになる。しかし、歴史を振り返ってみると、両国共に常に賢明な人物が政権を担うことは有り得ないことが分かる。(翻訳・編集/HA)



   

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