日本のラノベ「二度目の人生を異世界で」、中国メディアの批判の矛先は意外なところにまで

配信日時:2018年6月8日(金) 1時20分
「二度目の人生を異世界で」、中国メディアの批判の矛先は意外な所に
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7日、中国共産党系の環球時報は、日本のライトノベルが物議を醸していることについて、台湾や一部の自国民の反応を取り上げ批判している。
2018年6月7日、中国共産党系の環球時報は、日本のライトノベルが物議を醸していることについて、台湾や一部の自国民の反応を取り上げ批判している。

「二度目の人生を異世界で」は、15歳の時に中国に渡ってマフィアの一員として殺人に携わり、その5年後に「世界大戦」に従軍して3712人を斬り殺したという剣客が94歳で亡くなった後に異世界で二度目の人生を送るという内容だ。

このストーリーについて、環球時報は先日、「2014年に連載された時点で主人公の年齢が94歳という設定なら、1920年生まれということになる。15歳で中国大陸へ渡ったのが1935年のことで、5年後に従軍した『世界戦争』とは1940年の第二次大戦だ。4年間に3000人以上の殺害とは、日本軍が中国を侵略した時期に成し遂げられたことになる」と指摘。中国国内のサイトで読めるようになっていたことなどを紹介して、批判的に伝えていた。

その後、同作の作者であるまいん氏が、2013年ごろにツイッターで中国や韓国について「虫国」「姦国」と表記するなど、いわゆる「ヘイト」発言をたびたび行っていたことが発覚し、日本でも物議を醸した。出版社は同作の出荷を停止し、テレビアニメ版の主要キャストの声優4人が相次いで降板を決定。アニメ化自体も中止となった。

7日付の環球時報の記事はこの流れを紹介した上で、その批判の矛先を台湾に向けている。

記事は「非常に皮肉なことに、中国本土のネットユーザーおよびわれわれ環球時報などのメディアがこの反人類的な小説の実態を暴いた時、“反中”や“台独(台湾独立)”のためにはもはや人として最も基本的なレッドラインさえも無視するようなメディアや勢力が、このファシズム小説の肩を持ち、あるいはわれわれ『通報者』を嘲笑したのだ」と仰々しく伝えた。

まず、やり玉に挙がったのが「台湾独立(を主張する)メディア」と名指しされた「蘋果日報(アップルデイリー)」だ。蘋果日報は5月31日に「日本のこのライトノベルが、中国官製メディア『環球時報』を激怒させた」と題する記事を掲載したが、これについて環球時報は「このような非常に気持ちの悪いタイトルを用いて、中国本土のネットユーザーを『ガラスのハート(心が弱い)』と暗に皮肉った」と非難している。しかし、蘋果日報の当該記事は環球時報が報じた内容の引用に終始しており、中国を揶揄(やゆ)する内容はない。

一方、台湾の著名なネット掲示板PTTの内容も紹介しており、こちらには「ひどいな。さすがはガラスのハート大国」「強国人(中国人を指す)の心がまた砕かれたな」「国をまたいで謝罪させるとは、これぞ大国の風格」といった中国への皮肉めいたコメントが寄せられていた。さらに記事は、中国本土のネットユーザーの中にも「日雑(日本雑種)」がいるとして、中国人のコメントとして「支納(那)人は黄(皇)軍に殺されていい気味」「中国には現実でもネットでもこういう人がいる。日本の友人には気にしないでもらいたい。私も気分が悪い。中国を代表して謝罪します」などを紹介した。

その上で、中国や台湾でこうした反応が出た後で、作者のまいん氏が謝罪し、アニメ化が白紙になったことについて「これら『雑種』は横っ面を思いっきりひっぱたかれたと言えるだろう」と伝えている。(翻訳・編集/北田
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