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香港版の「禁書」を販売した男が違法経営罪で逮捕、ネット上では「文字の獄」との声も―中国

配信日時:2012年5月3日(木) 12時58分
香港版の「禁書」を販売した男が違法経営罪で逮捕、ネット上では「文字の獄」との声も―中国
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2日、『紅太陽』、『看守所雑記』、『文革秘聞』など、中国本土での販売、印刷、発行が禁止されている香港版の書籍を販売した男が逮捕、起訴された。写真は焼却処分される違法書籍。
2012年5月2日、『紅太陽』、『看守所雑記』、『文革秘聞』など、中国本土での販売、印刷、発行が禁止されている香港版の書籍を販売した男が逮捕、起訴された。

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2009年に南京にやって来た呉平(ウー・ピン)氏は、読書好きが高じて書籍の販売を始めた。徐々に人脈もでき、上海に住む劉(リウ)氏というパートナーもできた。呉氏は、劉氏の頼みで中国本土では販売が禁止されている『紅太陽』、『看守所雑記』、『文革秘聞』などの書籍7〜8種類を北京から上海へ持ち込む仕事を請け負い、輸送費などの経費を除いて約1000元(約1万2700円)の利益を得た。

ところが、禁書を入手した劉氏は早々に上海の警察に逮捕され、1万冊近い違法出版物が押収された。捜査は商売上のパートナーである呉氏にも及び、呉氏は「禁書を取り扱っていたことは知らなかった。利益のためではなく、同業者を手伝っていただけだった」と述べ、書籍の仕入れについても「正規の書籍だと聞いていた」と供述している。

検察側は、社会の秩序を脅かし、市場秩序を乱す違法出版物を取り扱った罪は重く、違法経営罪、著作権侵害など複数に該当するとして、5年5カ月〜6年の懲役と罰金刑を求めている。

呉氏は罪状が重過ぎると主張、主な責任は法律を逃れるために自分を利用した劉氏にあると述べている。「妻子を抱え、これといった技能も持たない自分が家族を養うには書籍の販売しかなかった。自分の行いが社会に対してこれほど大きな危害をもたらすものだとは知らなかった」として、罪状の軽減を求めている。

報道について、ネットの掲示板では「現代の文字の獄だ」、「禁書の基準は何?」、「最大の禁書は『憲法』だ」、「同じ中国なのに香港で読める本が中国本土で読めないのはなぜだ?」という声が上がっている。(翻訳・編集/岡本悠馬)
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