貴州茅台酒の時価総額が1兆元を突破―17兆円相当、日本企業で上回るのはトヨタだけ

配信日時:2018年6月7日(木) 13時30分
貴州茅台酒の時価総額が1兆元突破、日本企業で上回るのはトヨタだけ
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貴州茅台酒股フェン有限公司の時価総額が6日、1兆元(約17兆2000億円)の大台を超えた。日本企業で同社の時価総額を上回るのはトヨタ自動車だけだ。
中国メディアの澎湃によると、上海証券取引所に上場する貴州茅台酒股フェン有限公司の6日中引け時の株価が796.23元(約1万3700円)に達した。同株価に基づき産出した同社の時価総額は1兆2億2200万元と、1兆元(約17兆2000億円)の大台を超えた。日本企業で同社の時価総額を上回るのはトヨタ自動車だけだ。

貴州茅台酒の6日の始値は788元で終値は788.05元。最高値は800.95元で、最安値は782.3元だった。

貴州茅台酒の本社は貴州省仁環市茅台鎮にある。同社の主力商品である茅台酒(飛天茅台)などの風味は工場のあるごく限定された場所だけに存在する微生物環境が関係しているとされ、他の場所では同一の原料と製造方法を用いても「茅台酒と同じ酒」は作れないとされる。実際に、政府主導で同社のトップクラスの技術者などを引き抜いて「茅台鎮以外の場所での茅台酒生産」を試みたことがあるが失敗している。

2012年秋に発足した習近平政権が公務員などに対する厳しい「ぜいたく禁止令」を実施した際、同社は他の高級酒メーカーと同様に打撃を受けたが、主たる顧客層を民間の富裕層などに切り替えることに成功して懸念は払しょくされた。茅台酒は生産量が限られていることから極端な入手困難が続いている。同社は2018年1月に、それまで1299元(約2万2400円)だった飛天茅台の1本当たり小売価格上限を1499元(約2万5800円)に引き上げた。しかしメーカー側が取引先に禁止しているにもかかわらず、同時点における実勢価格は2000元(約3万4400円)まで高騰したとされる。

同社の株高は、ブランドの知名度と信頼度が極めて高く、「作れば必ず売れる酒」「値崩れはまず考えられない」などの要因に直結していると考えられる。同社の李保芳董事長(会長)は2017年の株主総会で、18年の目標を「前年比15%の増収」「インフラ投資25億7200万元(約442億8000万円)の完成」「品質問題や食の安全事故ゼロ」と宣言した。

澎湃新聞によると、中国国内のA株上場企業の時価総額ランキングは第1位は中国工商銀行で、以下は中国建設銀行、中国石油天然気(ペトロチャイナ)、中国平安保険、中国農業銀行、中国銀行と続く。貴州茅台酒は第7位だ。

また、6日午後3時50分時点の株価に基づき日本企業の時価総額と比較すると貴州茅台酒を上回っているのはトヨタ自動車の24兆3900億円だけだ。第2位から第5位までは、NTT(10兆9600億円)、NTTドコモ(10兆7600億円)、三菱UFJ(9兆3500億円)、ソフトバンク(9兆200億円)で、貴州茅台酒に大きく引き離されている。(翻訳・編集/如月隼人
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