2018年6月6日、別名「スパイダーマン」とも呼ばれるフランスの有名フリークライマー、アラン・ロベールさん（55）が、ソウル市内のロッテワールドタワーの外壁を無断で登り、警察に逮捕された。韓国・YTNなど複数のメディアが報じた。

韓国警察によると、ロベールさんは同日午前7時50分ごろからロッテワールドタワーの外壁を登り始めた。理由については「急進展する南北関係を記念し、今回のクライミングを企画した」と語ったそうだ。

その後、ロベールさんは午前11時45分ごろ業務妨害の容疑で現行犯逮捕された。警察は現在、事件の正確な経緯を調べているとのこと。

2011年に高さ828メートルの世界で最も高い建物であるドバイのブルジュ・ハリファを6時間で登り切って注目されたロベールさんは、ロンドン、サンパウロ、シカゴなどでも事前許諾なしにビルに登って逮捕された前歴がある。

また韓国・中央日報は「当時消防車14台と消防士65人が投入された」との情報も伝えている。

この話題に韓国のネットユーザーらは「わあ。素手で75階まで登って逮捕。すごいな」「しかも55歳ということに驚き」などのコメントを寄せており、かなり衝撃を受けたようだ。

「（南北関係の進展を）歓迎してくれるのはありがたい」と感謝の言葉はごく一部で、「命はひとつ。消防士に迷惑かけないで」「おっさん1人のために14台の消防車が出動した。他国に来て何してんの？」「消防車14台に消防士65人。税金の無駄遣い」など非難コメントが続出。「かかった費用全額罰金にしよう」「二度と韓国に来られないようにして」と厳罰を求める声も多く上がった。（翻訳・編集/松村）