米朝首脳会談、米国のプライムタイム開始は「トランプ大統領のライブ」と韓国紙、11月の米中間選挙意識

Record China    2018年6月8日(金) 14時40分

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史上初の米朝首脳会談が12日午前9時からシンガポールで開かれる。開始時間は米国でテレビ視聴率が最も高い「プライムタイム」。韓国紙は11月の米中間選挙を意識した「トランプ大統領のライブ」と伝えている。北朝鮮

2018年6月8日、米国北朝鮮の史上初の首脳会談が12日午前9時(日本時間午前10時)からシンガポールで開かれる。会談開始は米国時間でテレビ視聴率が最も高い「プライムタイム」。韓国紙は11月の米中間選挙を念頭に政治的効果を最大化する「トランプ大統領のライブ」と伝えている。

首脳会談の開始時間は、ワシントンDCやニューヨークがある米東部時間(東部標準時)で11日午後9時。ロサンゼルス、サンフランシスコなどがある米西部時間(太平洋標準時)では午後6時となる。

国民のほとんどが帰宅してテレビを見ることができるこの時間帯は、米国の放送局にとって最も視聴率が期待できる「プライムタイム」とされる。大統領の新年演説など全米を対象とする重要な行事も、ほとんどがこの時間帯に合わせて行われる。

朝鮮日報は外交消息筋の話として「トランプ大統領はプライムタイムに生中継をすることで(朝鮮労働党の)金正恩委員長と握手を交わす姿を全米に見せたいと考えている。これにより『これまでの大統領ではできなかったことを私は成し遂げる。米国をさらに安全な国にする』というメッセージを強調しようとしているのだろう」と報道。「今年11月の中間選挙を前に『象徴的なセレモニー』を念頭に置いているということだ」とみている。

同時に「非核化交渉をしなければならない今回の会談の特殊性も会談開始時間の決定にある程度影響を与えたものとみられる」と指摘。「通常の首脳会談は両国が事前交渉を通じ、話し合う内容から発表する結果まであらかじめ決めておいた上で、形式的に行われることが多い。しかし、今回の場合は最後まで両国の見解が完全に調整できない可能性が高いため、トランプ大統領と金委員長が現場で『最終交渉』をしなければならない可能性もゼロではない」と説明している。

このため、「十分な交渉時間が必要」として、「トランプ大統領と金委員長は午前中に1回目の会談をした後、午後に再び会うなど、時間を分けて複数回会う可能性が高いとの見方も出ている」と紹介。「ポンペオ米国務長官は先月、米朝首脳会談が1泊2日に延長される可能性があると言及した。会談の進行状況に応じて両首脳が昼食会と晩さん会を共にするかどうかも決まるものとみられる」と報じている。

さらに「ホワイトハウスのサンダース大統領報道官が首脳会談の開始時間を発表した時、「『最初の』米朝首脳会談の日程」という表現を使ったのも注目に値する」と強調。「これは今回のシンガポール会談以外にも追加で会談が開かれる可能性がある事を示唆したものだ」「金委員長も親書を通じてトランプ大統領に『複数回会いたい』という意向を伝えたとされる」としている。(編集/日向)

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