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大韓航空経営者一族のパワハラ騒動、「情実に偏った人事上の失敗」と韓国紙、財閥の体質を改めて問題視

配信日時:2018年6月8日(金) 13時10分
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「ナッツ姫」「水かけ姫」、そして2人の母親と続く大韓航空経営者一族による一連のパワハラ騒動。韓国紙は「情実に偏った人事上の失敗」が今回の事態を招いたとして、韓国財閥の体質を改めて問題視している。

2018年6月8日、「ナッツ姫」「水かけ姫」、そして2人の母親と続く大韓航空経営者一族による一連のパワハラ騒動。韓国紙はトヨタ自動車4代目の豊田章男社長を例に「実力があるから社長にまでになれたのだ」と指摘。今回の事態を招いたのは「情実に偏った人事上の失敗」として、韓国財閥の体質を改めて問題視している。

朝鮮日報は論説委員名のコラムで「日本でも創業者一族による経営や同族経営は珍しくない」と説明。トヨタ以外にも「キヤノン、サントリー、セイコー、リンナイなどは創業者の子孫が経営している。しかし、子孫だからといって無条件で経営させているわけではない」と言及している。

豊田章男社長の場合も「銀のさじ(裕福な家庭に生まれた)コースのように思えるが、実際は全く違う。彼が社長になれたのは特別待遇のためではなかった。(リーマン・ショックなどで)会社の経営が困難になり、救援投手として緊急投入されたのだ」と強調。「社長に抜てきされた章男氏は、優れたリーダーシップでトヨタに第二の全盛期をもたらした」と評価している。

大韓航空が所属する韓進グループの趙亮鎬会長自身も2代目。同紙は「趙会長の経営実績は悪くない。経営権を引き継いでからこの20年間で多くの実績を挙げた。韓国式の同族経営体制も、うまくやれば競争力がある。それ自体が悪いわけではない」としながらも、「趙会長の過ちは情実に偏った人事上の失敗だ。資格のない子どもたちを経営陣として起用して人事を台無しにした」と批判している。

「水かけ姫」こと趙顕旼氏(34)は24歳で課長として入社、31歳の時に専務昇進。韓進グループ系列会社3社の代表も兼任した。記事は「その間に社員たちの人格を冒涜(ぼうとく)するような仕打ちが日常的に行われていた」と述べ、「幹部の欠格事由となる行為だ」と指弾している。

さらに「ほかの子どもたちの経歴もほぼ同じだ。趙会長は子ども3人をすべて30代前半で経営の一線に就かせた。パーソナリティー障害ではないかと思われるエピソードが多々ある子どもたちを首脳部に布陣させた」と非難。「まともな企業ならあり得ない人事権の乱用だ。その責任は趙会長が負うしかない。資格のない者に重責を担わせたのは、最高経営責任者の帰責事由だ」としている。

その上で「大韓航空も創業者一族も生き残れる道がある。きちんとした取締役会をスタートさせることだ」と提言。「その過程で趙会長の経営権が制限されることもあり得る。しかし、既得権益を捨てなければ会社は生き残れない。そうして初めて、創業者一族が失ってはならない最後の名誉も守れるのだ」と結んでいる。(編集/日向)

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