中国にはニュータイプのネット企業家が必要、次のアリババ、百度は?―米紙

Record China    2012年5月1日(火) 9時4分

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28日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、米ヘッジファンドIronfire Capitalの創設者、エリック・ジャクソン氏のコラム「中国にはニュータイプのネット企業家が必要」を掲載した。写真は上海のアリババ。

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2012年4月28日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、米ヘッジファンドIronfire Capitalの創設者、エリック・ジャクソン氏のコラム「中国にはニュータイプのネット企業家が必要」を掲載した。環球時報(電子版)が伝えた。以下はその内容。

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中国のネット企業について米国人と話しを始めると、数分後には決まってこういう質問を受ける。「中国のネット業界はなぜこれほどイノベーションに欠けるのか?彼らの成功モデルはどれも海外のものをパクッただけではないか」。

実は、中国のネット分野には多くの優秀な企業家がいる。馬化騰(マー・ホアテン)、李彦宏(ロビン・リー)、馬雲ジャック・マー)はまさしくその筆頭だ。ジャック・マーの成功はebay(イーベイ)やアマゾンのモデルを真似たもの。だが、「青は藍より出でて藍より青し」とでも言うべきか、マーはより中国に適した電子商取引モデルである海宝(ハイバオ)を確立した。

中国のミニブログ・新浪微博もただ単にツイッターを真似ただけのものではなく、さらに優れたサービスを提供している。では、中国で次に成功する第2世代のネット企業はどこだろうか?凡客誠品(VANCL)?京東商城(360buy)?それとも、共同購入サイト・拉手網(ラーソウ)のような優等生だろうか?

だが、筆者はどの企業も、次のアリババ百度(Baidu)もしくは騰訊(テンセント)にはなれないと断言する。

世界で最も多くのネットユーザーを擁する国・中国にとって最も理想的な形は、多くのネット企業が成功を果たし、米国にニュータイプのビジネスモデルとして手本を示すことだ。だが、そのような状況はいまだに発生していない。中国の文化と教育がそれを阻んでいる。

中国の親は子どもが大学卒業後に「ネット企業家になりたい」と言っても、あまり喜ばない。大半は医者や弁護士、大企業の社員など安定した専門性のある職業に就いて欲しいと願う。創業者になるなんてリスクが高すぎる、失敗するに違いないと決めつけ、そんなことは許さない、というわけだ。

中国の教育システムは学生に慎重な分析と思考を奨励し、早くから将来なりたい職業を決めさせ、それに向かってまっしぐらに進ませる。では、中国は今のようなイノベーション精神に欠いた状況を変えられるのか?残念ながら、若い学生らにとってジャック・マーやロビン・リーといった手本があるだけでは不十分だ。

これからの10年で中国のネット業界はかなりゆっくりとした変化を遂げるだろう。だが、中国のイノベーションに対する態度が根本から変わるには、恐らく次の次の次、つまり第4世代のネット企業の出現まで待つしかないと筆者は考える。(翻訳・編集/NN)

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