<レコチャ広場>中国人の子育ては「溺愛」か「虐待」、父が子を殴るのは「文化」―中国

Record China    2012年4月29日(日) 21時48分

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26日、中国の雑誌編集長、蕭軼氏が「ボロボロの父の愛、愛することができない父親」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は野菜売りの両親が仕事中、車の中で宿題をする陝西省西安市の12歳少女。

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2012年4月26日、中国の雑誌編集長、蕭軼(シャオ・イー)氏が「ボロボロの父の愛、愛することができない父親」と題した記事を中国のブログサイト・網易博客に掲載した。以下はその内容。

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先日、6歳の息子が宿題をやらないことに腹を立てた父親が、さんざん殴る蹴るの暴行を加えた末、息子を生き埋めにするというショッキングな事件が起きた。似たような事件は中国では決して珍しくない。ほぼすべての中国の子どもが大人になるまでに、両親から大なり小なり何らかの理不尽な仕打ちを受けているといってよいだろう。

両親を喜ばせれば、これでもかというほど溺愛されるが、両親を不機嫌にさせれば、殴り殺されそうになる。いずれも、外国人には理解不能な現象だ。中国の親はなぜ、「溺愛」か「虐待」という両極端な行動しか取れないのか。それは、子どもと対等に交流したり、互いに尊重しあったりする気が全くないからである。

中国文化は古来より、身分の高低がはっきりしており、父親は家庭でどんなに怒鳴り散らしても、子どもを殴っても許される風潮にあった。今でもこうした上下関係が根強く残っているため、親による子ども虐待事件が頻発している。

欧米では子どもを怒鳴りつけただけで逮捕されるケースもあるそうだ。子どもを尊重することは社会にとって当たり前のこと。法律でも保障されている。ところが、中国では子どもを私有財産だと思っている親がほとんどだ。特に貧困地域でその傾向が強い。子どもに暴力を振るうことは犯罪だという認識はもちろんない。

貧しければ貧しいほど、子どもに対する考えが極端になってくる。親にとって、子どもを育てることは「投資行為」でしかない。子どもが立派になれば、自分たちは良い暮らしができる。そのために育てるのだ。それ以外の何ものでもない。前述の生き埋め事件も、子どもに対する過度の期待が誤った形で爆発してしまったのだろう。

心豊かな幼少時代を送れなかった子どもたちは想像力を奪われ、ひどい時には命まで失ってしまう。中国の親たちには「ゆっくり大きくなぁれ」といった意識がかけらもないようだ。「未成年保護法」も貧困地域では単なる紙切れでしかない。法律による歯止めが利かないことが、子ども虐待事件を増加させている。

胡適(フー・シー)元北京大学学長は、「その国の文化レベルを知る物差しは3つある。1つ目は子どもに対する態度、2つ目は女性に対する態度、3つ目は余暇の過ごし方だ」と述べている。「子ども」が1番最初にきているが、中国の親はちょうどこの部分で深刻な問題を抱えている。

この法則で考えると、中国は未開の地で、中国人は野蛮人ということになる。野蛮だから、子どもを犠牲にできるのだ。道理で、シンガー・ソングライター周雲蓬(ジョウ・ユンポン)の「中国の子ども」が大ヒットし、「来世は絶対に中国人にならない」と狂ったように叫ぶ人も出始めたわけである。(翻訳・編集/NN)

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