千島湖の底に眠る千年都市「獅城」、ついにその姿が明らかに―浙江省

Record China    2012年4月29日(日) 11時9分

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26日、中国浙江省杭州市淳安県と建徳市の境にある人工湖、千島湖。この湖の底に眠る1000年以上の歴史を持つ古い都市、「獅城」の様子がテレビ中継されることが決まり、話題を呼んでいる。写真は千島湖。

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2012年4月26日、中国浙江省杭州市淳安県と建徳市の境にある人工湖、千島湖。この湖の底に1000年以上の歴史を持つ2つの古い都市が眠っているのをご存じだろうか?そのうちの1つ、「獅城」の様子がテレビ中継されることが決まり、話題を呼んでいる。銭江晩報が伝えた。

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同市遂安県にあった「獅城」が湖底に沈んだのは、1959年のこと。この場所に大型水力発電所である新安江水力発電所を建設するためだった。遂安県はその時、淳安県に合併されている。「獅城」は現在、省級文化財として、明(1368〜1644年)・清(1644〜1912年)時代のものに分類されているが、実はここに遂安県が置かれたのは唐の武徳4年(621年)。「獅城」はその県都として栄えた。

テレビ中継に参加する地元の40代男性は、「実際に見たことはありませんが、父の世代から『獅城』の様子は何度も何度も聞かされてきました」と話す。5つの城門があり、各城門には城楼が併設、城壁の周りには8つの見張り台も設置されている。城内には明・清代の古塔や牌坊(はいぼう)など古い建物が数多く残されていたという。

男性によると、「1959年当時、北門の城楼には元代(1271〜1368年)の古い大きな鐘があり、日中戦争時には庶民が警報として鳴らしていました」とのことだが、残念ながら事前調査ではこの鐘は見つからなかった。

千島湖風景旅游局が2001年9月から約1年かけて実施した調査で、かなり保存状態がよいことが分かっている。今回は果たして、どんな姿を見せてくれるのか。地元の浙江衛星テレビと中国中央テレビ(CCTV)が共同で中継にあたるという。(翻訳・編集/NN)



   

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