<レコチャ広場>留学生に勧めたい街中の温泉スパ―自然に覚えられる入浴マナーと銭湯文化

Record China    2012年4月22日(日) 8時40分

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桜が散って葉桜となった週末の土曜日、川崎市内のスパをひとり訪ね、早春の温泉を楽しんだ。格安の料金で温泉に入れるスパは、日本文化のある意味、象徴。忙しい毎日を過ごしている留学生にぜひお勧めしたい。写真はスリランカ国内の象の水浴び。

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2012年4月、桜が散って葉桜となった週末の土曜日、川崎市内のスパをひとり訪ね、早春の温泉を楽しんだ。格安の料金で温泉に入れるスパは、日本文化のある意味、象徴。忙しい毎日を過ごしている留学生にぜひお勧めしたい。

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訪ねたのは、溝口温泉「喜来里(きらり)」(川崎市高津区)。東急田園都市線・JR南武線「溝口駅」から蟹ケ谷行きバスに乗って10分、「橘小学校」下車。中原街道に近い市民プラザ通りにある。売りは、地下1800メートルから湧き出る天然温泉。「炭酸水素塩泉」の源泉かけ流しの露天風呂がある。

営業時間は年中無休で朝9時から午前零時まで。料金は平日(大人)750円。夜10時からは650円。割安な回数券もある。自噴する天然温泉のほかに、サウナや水風呂、ゲルマニウム岩盤浴はもちろん、お湯が流れる床に寝転ぶ「寝転び湯」もある。心地よい露天風呂につかって空を見上げれば、青い空を白い雲が静かにしずかに流れていく。植え込みの小枝からは緑の新芽が芽吹いている。住宅街の真ん中に手ごろな料金で、こんなにもくつろげる空間があるのが信じられないほどだ。

日本人は外国人も文句なしに温泉が好きになると思っているが、教室で留学生に聞いてみると、「温泉に行ったことがない」と答える生徒が意外に多いのに驚かされる。儒教の国でもある中国の留学生の中には不特定多数の前で裸になることに抵抗感を持つ人も少なくない。戒律の厳しい仏教国・スリランカからの女子学生からは「絶対に行きません」との声が返ってくる。

「温泉に行くと楽しいですよ」と勧めてみても、勉強の合間をぬってのアルバイトに忙しい学生たちにとって箱根や伊豆の温泉は東京からちょっと遠いし、お金もかかる。勢い日本の温泉文化とはどうしても縁遠くなる。

そんな彼(彼女)らぜひ勧めたいのがこの街中の温泉スパ。昔は「外国人お断り」などと張り紙して裁判になった温泉(もちろん温泉側の敗訴)も地方にあったが、今はそんなところは皆無。外国人大歓迎だ。温泉に行けば、学校では教えにくい銭湯での入浴マナーやルールがすぐに分かる。それに日本人の自然観も理解できる。小さな植え込みの中にあるスパでも四季の移ろいを見出すことができる。温泉は春には春の、夏には夏の楽しみ方がある。

静かな癒しの空間を保つため喜楽里は小学生以下の子どもの入場はお断り。インターネット検索すれば、同じような温泉スパはすぐに見つかる。留学生にはぜひ試してみてほしい。(日本語教師RN)

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