国家指導層入り目前で失脚の薄熙来氏、関連人物39人がすでに拘束か―中国

Record China    2012年4月19日(木) 17時54分

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18日、英公共放送BBCは、中国政界のトップ入りを目前に失脚した薄熙来氏に絡んで、少なくとも39人が拘束されたと伝えた。写真は薄熙来氏(2004年撮影)。

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2012年4月18日、英公共放送BBCは公式サイト(中国語版)で、中国政界のトップ入りを目前に失脚した薄熙来(ボー・シーライ)氏に絡んで、少なくとも39人が拘束されたと伝えた。その筆頭は薄氏の妻・谷開来(グー・カイライ)氏。近しくしていた英国人実業家を毒殺した疑いで今月10日に拘束された。

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今秋の政権交代に伴い、国家中央のトップ入りを果たすと見られていた薄熙来氏は、今年3月になって重慶市委書記の職を、4月に入って中国共産党政治局員の職を解かれた。その発端の一つと考えられているのが英国人実業家ニール・ヘイウッド氏の殺害事件だ。ヘイウッド氏は昨年11月、重慶市内のホテルで殺害されたが、当時の重慶市当局の発表では「死因はアルコールの過剰摂取」とされていた。

ヘイウッド氏は90年代初頭に渡中。北京留学を経て、大連市で起業。外資企業の中国進出に関するマーケティングやコンサルティングに従事していた関係で、当時大連市長を務めていた薄氏と近しくなる。薄氏の息子の家庭教師を務め、その英国留学を手助けするなど、中国生活20年の間、まさに家族ぐるみのつきあいを続けてきた。

しかし、2010年ごろに薄氏一家が得た不正資金の資金洗浄に絡んで両者の間に亀裂が入ったものと考えられる。ヘイウッド氏はその証拠書類を弁護士に預けていたとも伝えられるが、2011年11月、重慶市内のホテルで変わり果てた姿で発見された。同氏の遺体は司法解剖を受けずに、即座に火葬された。事件に関して真相を握っていたと思われる王立軍(ワン・リージュン)重慶市公安局長(当時)が米国大使館に駆け込む騒ぎにも発展する。

2012年4月10日、薄氏の妻と使用人の2人がヘイウッド氏殺害の容疑で拘束。今回の薄氏失脚に絡んで拘束されたとされる39人の中には、夏澤良(シア・ザーリアン)重慶市南岸区委書記も含まれるが、この人物がヘイウッド氏殺害に使用した薬物を準備したと自供したと伝えられている。なお、拘束された人物のほとんどが地元重慶の出身ではなく、大連市などの出身だという。(翻訳・編集/愛玉)

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