高齢の日本人技術者が中国で第2の人生、「後ろめたさは全くない」―英メディア

Record China    2012年4月19日(木) 18時43分

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16日、英メディアは「日本人技術者が中国で『第2の人生』を送る」と題した記事で、1980年代の勢い盛んな日本企業を支えた技術者たちが今、数千人規模で発展著しい中国に新天地を求めていると報じた。写真は広東省東莞市の電子工場。

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2012年4月16日、英ロイター通信は「日本人技術者が中国で『第2の人生』を送る」と題した記事で、1980年代の勢い盛んな日本企業を支えた技術者たちが今、数千人規模で発展著しい中国に新天地を求めていると報じた。

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「私の技術力ではもう、日本では就職口なんてありませんよ」―。59歳の相田さんはこう語る。東京のメーカーで30年間、金型の生産に従事してきたが、50歳を過ぎてから中国南部の珠江デルタにある製造業の中心、広東省東莞にやって来た。

相田さんのような年齢の技術者には選択肢が2つある。年金をもらえる年齢に達していないため、数年を収入ゼロで耐え抜くか、中国や香港の会社に行くか、だ。「今の日本はもうモノを作らなくなりました」と相田さん。現在はおもちゃやイヤホン、コーヒーメーカーなどの金型を作る責任者。「若い人たちに技術を伝えていきたい」と語る。

人口約800万人の東莞には、相田さんのような日本人が約2800人住んでいる。中国で「第2の人生」を送る技術者の増加は日本企業にとって、長い目で見ればかなりの痛手。日本企業が長い年月をかけて培ってきた技術力を簡単に中国メーカーに奪われることになるからだ。相田さんも「中国メーカーの技術力は10年前よりかなりレベルが上がっている」と話す。

スリやぼったくりタクシーにも遭遇した。生活レベルの違いもあるが苦にならない。「第2次大戦後の日本で生活していましたから、大丈夫ですよ」とたくましい。中国に来たことについても、「後ろめたいとは全く感じない。仕事をくれる人のために働くのは、そんなに悪いことですか?」と話している。(翻訳・編集/NN)

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