2012年4月13日、中国外交部の劉為民（リウ・ウェイミン）報道官は定例記者会見の席上、北朝鮮の長距離弾道ミサイルの発射失敗を受けて、北朝鮮側からの事前通告がなかったことを明らかにした。BBC中国語サイトが伝えた。

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中国はこれまで北朝鮮に対し、国際社会の反対を無視するミサイル発射に否定的な態度を示してきた。劉報道官は今回のミサイル発射失敗について、冷静な態度を保つよう関係各国に呼びかけるとともに、朝鮮半島や地域の安定と平和を損なう行為をとらぬよう求めた。同時に、今後も接触と対話を堅持し、朝鮮半島や地域の安定と平和を共同で守っていくよう関係各国に求めている。

北朝鮮のミサイル発射失敗について、北朝鮮側もこれを認めた。朝鮮中央通信は「人工衛星の打ち上げが行われたが、衛星の軌道に乗れなかった」と説明。失敗の原因を調査中だと報じた。米国はミサイルを発射した北朝鮮を非難。日本メディアは「今回の失敗が金正恩（キム・ジョンウン）体制の威信を傷つける可能性がある」と指摘している。国連安全保障理事会は緊急会議を開くとしているが、北朝鮮の非難決議が出された場合、中国もこれに賛成するとみられているものの、北朝鮮に対する制裁措置には反対すると予想される。（翻訳・編集/本郷）