中国の輸出業界、ローエンド製品から設備機器類などのハイエンド製品へと移行中―米誌

Record China    2012年4月11日(水) 6時3分

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5日、中国の輸出製品の中心が、安価な労働力を利用した軽工業製品から、各種付加価値や技術を組み合わせた設備機器や重工業製品に変化しつつあるという。写真は江蘇省の風力発電設備メーカー。

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2012年4月5日、米誌ビジネスウィークによると、中国の輸出製品の中心が、安価な労働力を利用した軽工業製品から、各種付加価値や技術を組み合わせた設備機器や重工業製品に変化しつつあるという。9日付で環球時報が伝えた。

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「メイド・イン・チャイナ」と言えば、人々は安価な靴やおもちゃ、富士康(フォックスコン)が組み立てた電子製品などを思い浮かべるだろう。中国の巨大な輸出産業はこうした製品に支えられているが、現在大きな変化が生じている。

上昇を続ける労働コストや人民元レートによって、これまでの製造業モデルが大きな圧力に直面しているためだ。英キャピタル・エコノミクスは「世界のローエンド輸出市場における中国のシェアは低下し始めており、中国のメーカーは利益のより高い業界・分野へと移行しつつある」と分析する。

中国造船業界の昨年の世界市場におけるシェアは41%で、世界一だった。また、機関車や鉄道車両、鉄道用機器、工業用ボイラー、建設機器などのシェアも大きく伸びている。重工業製品が中国の総輸出高に占める割合は、2001年には29%だったが、昨年は38.7%にまで上昇し、すでに軽工業品と電子製品が占める割合を超えている。重工業製品のうち、機械製品類が占める割合は約3分の2で、技術レベルや販売価格がより高い製品の製造が進んでいる。業界関係者は「典型的な中国の輸出業者は、すでに広東省の靴工場ではなく、各種設備メーカーや機械メーカーに移り変わっている」と話す。

経済アナリストの高路易(ガオ・ルーイー)氏によると、中国の総輸出高に占める欧米日各国の割合は、03年の56.1%から昨年は48%にまで低下。中国の機械メーカーは安価を武器にインドや南米、中東各国に照準を定めている。

中国最大の建設機器メーカー・三一集団の唐修国(タン・シウグオ)総裁は「メイド・イン・チャイナの評判があまり良くないことは承知している。われわれは高品質製品の輸出によってこうした現状を変えていきたい」と語っている。(翻訳・編集/HA)

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