中国版イグノーベル賞発表、「金勘定で痛みを軽減」など抱腹絶倒の9賞―中国

Record China    2012年4月9日(月) 18時33分

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7日、中国版イグノーベル賞「パイナップル科学賞」が発表された。「ジョークが効いている」ことが受賞条件で、金勘定で痛みが軽減されるという研究結果やロボットのダンスなどが受賞した。写真はロボットのダンス。

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2012年4月9日、南方都市報などによると、中国版イグノーベル賞「パイナップル科学賞」が7日、杭州で発表された。これは科学系ポータルサイト「果殻網」と浙江科技館による科学賞で、正真正銘の科学作品の開発者に与えられる。しかしその他の科学賞とは異なり、「ジョークが効いている」ことが受賞条件となっている。人民網日本語版が伝えた。

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「好奇心に敬礼」はパイナップル科学賞の合言葉だ。第1回パイナップル科学賞は3部門に分かれ、9つの賞が設けられた。第1部門は学術界関連賞で、物理学賞、化学賞、医学生物賞、数学賞、心理学賞に細分化され、「卓越した想像力を持ち、示唆に富む」ことが受賞条件だ。第2部門は特別賞で、発明賞とSF賞が設けられた。第3部門は特殊賞で、「前年度の科学PRに貢献した社会的事件もしくは個人」を対象に、「パイナップルU賞」と「パイナップルMe賞」が設けられた。

◆心理学賞 金勘定で痛みを軽減

中山大学の周欣悦(ジョウ・シンユエ)副教授の研究チームは、延べ500人を対象とする実験を行った。お金の勘定や、お金が含まれる単語を用い文章を作ることにより、被験者の痛みが軽減されることが明らかになった。

◆化学賞 瓦罐鶏湯のうま味成分に関する研究

瓦罐鶏湯(素焼きの壷で煮込んだチキンスープ)のうまさの秘訣は何か。華中農業大学食品科学技術学院の研究チームは、瓦罐鶏湯のうま味成分に関する研究を行った。同研究チームは、素焼きの壷は熱が均等に行き渡り、うま味成分が分解されにくいことを突き止めた。

◆数学賞 ロボットのダンス

ハルピン工業大学ロボットイノベーション基地が研究開発したロボットによるダンスが、年越し番組「春節晩会」で初披露された。科学者らは複雑かつ正確な計算により、ロボットの一糸乱れぬダンスを成功させ、団結力を表現した。

◆医学生物賞 曹操のDNA鑑定

「Y染色体による曹操のDNA鑑定」は、復旦大学と中国科学院上海生命科学研究院計算生物学研究所による成果だ。両者は曹操の末裔のY染色体の某遺伝子を分析し、同氏が曹操の末裔であると証明しうる科学的根拠を提供した。研究の結果、曹操とその祖先とされる曹参には、血縁関係がない可能性が浮上した。

◆物理学賞 猿の脳でロボットアームを操作

浙江求是高等研究院の研究チームは情報技術を運用し、猿の脳の運動皮質による神経信号をキャッチした。この信号を利用し、ロボットアームに「つかむ」、「つまむ」、「握る」、「つねる」動作を行わせた。これにより、猿の脳によるロボットアームの操作が実現した。

◆SF賞 「小霊通漫遊未来」(書名)

作家の葉永烈(イエ・ヨンリエ)が1961年に執筆した小説には、ホバークラフト、立体映画、コンタクトレンズ、コードレス電話などがすでに登場していた。これらの多くはすでに実用化されている。

◆発明賞 電子生物観察ソフト

清華大学電子学科の蒋程宇(ジアン・チョンユー)氏と清華大学美術学院の王一南(ワン・イーナン)氏は、ゲームに登場する生物を現実のものとした。タッチパネルを触り交流すると、この生物は光と謎の宇宙人語で、さまざまな反応を見せてくれる。

◆パイナップルU賞 食堂の料理の重量測定

食堂が提供する料理の「構造的な不足」について、中国科学院長春応用化学研究所は、数学・物理・科学などの各専門知識と技能を融合させ、一風変わった記者会見を開催し、支援部門の就労条件改善を促した。

◆パイナップルMe賞 ユニークな給湯器

浙江大学玉泉キャンパスのCCNT実験室では、1台の給湯器(@浙大CCNT実験室給湯器)がミニブログを利用し、お湯の沸き具合に関する情報を毎日発表している。(編集/TF)

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