「一路線一企業」ルール廃止、国際線の航空券価格値下がりの見込み―中国

人民網日本語版    2018年5月20日(日) 5時30分

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民用航空局はこのほど、改定版「国際航行権資源配置・使用管理弁法」を発表した。写真は中国東方航空。

民用航空局はこのほど、改定版「国際航行権資源配置・使用管理弁法」を発表した。新規則では、国際航行権資源に関する分類・配置・管理が行われ、「国際長距離路線は、一路線につき航空会社1社のみが運航する」とのルールが無くなることになる。

■国際線を「一類」と「二類」に分類

「一類国際線」とは、中国と航行権を開放している国家を結ぶ路線、または航行権を一部開放している国と協議の上で開放された路線を指す。「二線国際線」は、一類国際線以外の航行権に制限が設けられた市場を行き来する国際路線を指し、「二類長距離国際線」と「二類非長距離国際線」の2種類に分けられる。中国国内都市から米国、欧州(ロシアは含まず)、オセアニア、アフリカの都市を結ぶ二類国際線を「二類長距離国際線」とし、これ以外は「非長距離国際線」とする。

民用航空局の担当者は、「長い間、航空会社が長距離国際線を開拓する上でのリスクを引き下げる目的で、長距離国際線では、『国際長距離路線は一路線につき航空会社1社のみが運航する』とルールを実施してきた。中国の国際航空輸送発展が新たな段階に入るにともない、よりスムーズ・簡便で差別化が図られた国際航空輸送サービスに対する利用者のニーズは日増しに高まってきた。航空各社間の適度な競争を促し、公共の利益を最大化し、北京新空港の大型拠点空港としての機能を効果的に発揮させるには、現有のルールを打ち破ることは必至のすう勢となった」と説明した。

新ルールでは、国際線の種類別に、異なる管理体制が敷かれる。

1.一類国際線は、指定航空会社の輸送人数、路線表、運航フライト、輸送力に関する制限を設けない。

2.二類長距離国際線では、競争を段階的に導入する。航空会社が現在運航している二類長距離国際線は、新規参入を図る航空会社が弁法の定める参入基準を満たせば、参入が許可され、それによって「一路線一企業」ルールが打ち破られる。

改正版弁法は、旅客にどのようなメリットをもたらすのかという点について、中国民航大学経済管理学院の李暁津(リー・シャオジン)教授は、「新たなルールが施行されると、航空券価格が値下がりし、より良いサービスが提供されることは間違いない。『一路線一企業』という従来の国際航行権配分方式は、航空会社側のリスクを引き下げたが、国際長距離戦の航空券代金が高いまま下がらないという問題を引き起こしやすかった。市場参入が拡大し、競争がさらに激化すれば、国際長距離線を利用する旅客は、さまざまな国内航空会社の中から一つを選ぶことができ、よりリーズナブルな価格とより良いサービスが期待できるだろう」と分析した。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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