2011年の国民1人当たりの消費規模、米国のわずか7分の1以下―中国

Record China    2012年4月5日(木) 18時2分
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3日、中国商業連合会の張志剛会長は、中国の11年の国民1人当たりの社会消費財小売総額は約2130ドルで、米国の約7分の1に過ぎず、先進国とはまだ大きな差があると指摘した。写真は広東省広州市のネオン街。

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2012年4月3日、中国商業連合会の張志剛(ジャン・ジーガン)会長は、中国の11年の国民1人当たりの社会消費財小売総額は約2130ドルで、米国の約7分の1に過ぎず、先進国とはまだ大きな差があると指摘した。京華時報が伝えた。

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中国民族貿易促進会が2日に開催した高級フォーラムに出席した張会長は、「11年の中国の社会消費財小売総額は、前年比17.1%増の総額18兆4000億元(約241兆400億円)で、この割合で増加すれば15年には32兆元(約419兆2000億円)を超える見通しだ」と話した。一方、11年の国民1人当たりの消費規模で比較すると、米国(1万5580ドル)の約7分の1に過ぎないと語った。

また、中国国内の消費促進に関しては以下の3つの問題に直面していると指摘した。

1.低い消費率

中国の消費率(GDPに占める個人消費と社会消費の割合)は、長期にわたって60%前後で低迷しており、世界平均の70%を下回ったまま。中国国内の主要消費財600種のうち、需給のバランスがとれているものは3分の1程度で、残る3分の2は供給過多の状態。中国はまだ国民消費の水準が低く、消費能力が弱い段階にあるといえる。

2.小売企業の規模が小さすぎる

中国の10年の小売企業トップ100社の売上高合計は1兆6600億元(約21兆7460億円)で、売上高1位と2位は、蘇寧電器(売上高1562億元=約2兆462億円)と国美電器(同1549億元=約2兆291億円)だった。ただし、蘇寧電器の売上高は、世界最大の小売企業ウォルマートの約18分の1に過ぎない。

3.欧米日よりもはるかに低い主要経済指標

中国の流通業界の組織化の程度や流通効率、物流コスト、商品毀損率、人材能力などは、先進国と比較すると明らかな差がある。例えば、流通効率の面から見ると、中国の一定規模以上の卸し・小売企業の年間売上高に占める在庫商品の割合は、米国・日本・フランスなどと比べてはるかに高い。また、物流コストから見ると、中国はGDPに占める割合が18%前後であるのに対して、米国は10%前後に過ぎない。(翻訳・編集/HA)



   

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