マカオ政府責任者が日本を視察、新交通システムの安全性向上などで―中国

Record China    2012年4月3日(火) 19時17分
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1日、中国・マカオ特区政府運輸工務局の責任者らが鉄道技術先進国である日本を視察のため訪問した。マカオで計画中のLRTは三菱重工がシステム一式を受注している。写真はマカオ。

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2012年4月1日、中国新聞網によれば、中国・マカオ特区政府運輸工務局の劉仕尭(ラウ・シーイウ)局長らがこのほど、日本へ視察に訪れていたという。マカオで建設中の軌道系交通システム(LRT)の安全性や管理水準の向上などを目的に、鉄道技術先進国である日本との交流を図る目的だ。

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マカオLRTは三菱重工が車両や供電・通信・軌道・メンテナンスなどシステム一式を受注していることから、交通インフラ機関や交通事務局、環境保護局のトップや技術者らを含めた視察団一行はまず、同社の車両工場などを視察。三菱重工側の責任者との協議も行われた。劉局長はマカオの交通・環境負荷や計画の重要性について、また、全自動無人運転のゴムタイヤ式車両(APM/三菱重工製)を採用した厚いシステム構築経験への期待や、新たな交通機関の社会的ニーズの高さを語ったという。

視察を終えた一行は、「LRTは単なる交通手段としてだけではなく、環境保護や地域間の融合、観光促進、関連人材の就業率向上や専門技術など多方面に関わっていくものとして、マカオが持続可能に発展していく原動力になるべき存在だ」と総括。マカオの成長の重要な道しるべであり、都市としての価値を高めるものだとした。

故障など問題発生の少ない日本の鉄道はきわめて高い付加価値を持ったシステムであり、これを視察することで、マカオの関係者の国際的な視野と技術レベルを向上させるのに役立ったと劉局長は語ったという。一行は、広島のアストラムラインや東京のゆりかもめなど、新交通システムの駅・工場・オペレーションセンターなども訪問。網の目のようにはりめぐらされ、運輸量のキャパシティや利便性において優れた日本の公共交通の運営システムについて理解を深めた。(翻訳・編集/岡田)



   

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