「小皇帝」の次は「熊孩子」!?中国で新たな社会問題に

Record China    2018年5月16日(水) 9時40分

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14日、中国で「一人っ子政策」の影響などからわがままに育てられた子どもを指す「小皇帝」という言葉が注目されたが、最近では「熊孩子」が新たに問題化している。

2018年5月14日、中国で「一人っ子政策」の影響などからわがままに育てられた子どもを指す「小皇帝」という言葉が注目されたが、最近では「熊孩子」が新たに問題化しているようだ。

中国語の「熊孩子」は、日本語では「いたずらっ子」とも訳される。先月、四川省遂寧市の路線バス車内で、男が7歳の児童を床に投げつけ、頭を踏みつけるという事件が発生。原因は、児童が席に座っていた男の手を何度も蹴って「挑発」したことだった。ネットユーザーの反応で特徴的だったのは、男に対する批判の声がある一方、子どもやその両親に対する批判の声が少なくなかったことだ。

背景には、最近、「熊孩子」による騒動が各地で増えていることがあるようだ。フランスの国際ニュースチャンネル・France 24によると、北京市に駐在する特派員のサム氏は「最近、近所の子どもが鍵で私の車を引っかいたことがあった。子どもの父親にこの話をすると、父親は子どもを擁護した。その後、別の人の車もこの子に傷を付けられたので、私たちは警察に相談した。しかし、警察も重大な事件とはとらえていないようだった」と話している。

「熊孩子」による騒動は他にも起きている。2月には重慶市内のマンションのエレベーターで、男児がボタンに自分の小便をかけて停止させた。この時も、両親は「子どもの小便がそんなに高いところまで届くわけがない」などと否定し、我が子を擁護した。今月7日には、河北省邯鄲市の建物のエレベーター内の掲示物に男児がライターで火をつけ、エレベーターを停止させるという事件が起きている。

France 24では、「小皇帝」が溺愛されて育てられたことを指摘しつつ、「一人っ子政策」自体が「熊孩子」のすべての根源であるという見方には否定的な立場を示した。「中国の一人っ子の大多数は手が付けられない悪い子にはなっていない。つまり、子どもがいたずらであるかどうかは、保護者の経歴や教育の方法と密接な関係があるということ」とし、「中国経済の急速な発展によって、伝統的な儒家の価値観が忘れ去られている」と指摘した。

「熊孩子」の背後には、日本で言う「モンスターペアレンツ」の存在もあるようだ。(翻訳・編集/北田

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