2012年3月31日、台湾の女優スー・チー（舒淇）に対する罵倒騒動が原因で、中国のミニブログ各社がコメント欄の閉鎖措置に踏み切った。鳳凰網が伝えた。

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“中国版ツイッター”として最もポピュラーな簡易投稿サイト、新浪微博（SINA）と騰訊微博（テンセント）は31日に声明を発表し、コメント欄を数日間にわたって閉鎖すると宣言。その理由に、「ここ最近のコメント欄には、悪意ある内容や有害な意見が大量に見られるため」としており、4月3日の再開予定を示している。

この“有害な意見”とは、女優スー・チーが過去に撮影したヌード写真の拡散と、それに関するネットユーザーの過剰な反応を指す。

事の発端は、ドニー・イェン(甄子丹)とヴィンセント・チャオ（趙文卓）が共演する最新映画「特殊身ｲ分」。ヴィンセントが突然の降板を発表したことで、両者が相手の“大物気どり”を非難し合うドロドロ劇に発展した。そこで、過去にドニーと共演経験のあるスー・チーは、自身のミニブログでドニー擁護のメッセージを発表する。そしてこれに対し、ヴィンセントのファンが、彼女の過去の写真をネット上にばらまいて報復。スー・チーは過去の投稿を全削除して無言の抗議を図った。

新浪と騰訊は同様の声明を同時に発し、同じ日程でコメント欄の閉鎖を行う。中国メディアは“国側からの大きな圧力がかかった強制的措置に違いない”という見方を報じている。スー・チーの騒動では、大物監督や人気スターたちも彼女への支持を表明し、混乱の渦がどんどん拡大している。（翻訳・編集/Mathilda）