清代康熙帝の直筆による書画「松風図」、鑑定の結果“本物”と判明―遼寧省大連市

Record China    2012年3月30日(金) 20時17分

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29日、中国・遼寧省大連市の金州博物館に所蔵されている、清代・康熙帝の書によるとされる作品「松風図」が、元故宮博物院常務副院長の鑑定によって、本物であることが証明された。

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2012年3月29日、中国・遼寧省大連市の金州博物館に所蔵されている、清代・康熙帝の書によるとされる作品「松風図」が、元故宮博物院常務副院長の鑑定によって、本物であることが証明された。半島晨報の報道。

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学問や芸術に通じ、特に書に明るかったとされる、清朝第4代皇帝・康熙帝(1654〜1722年)。縦31センチ、横47センチの作品には、大胆な構図で描かれた風になびく松の樹。そして、勢いある筆致で書かれた「松風」の二文字。これは、康熙帝が敬慕してやまなかった明代の書画家・董其昌の技法を忠実に再現したもの。そして康熙帝の家臣8人が寄せた賛辞からは、彼らが高い文学的素養を持っていたことがうかがわれる。「松風」の二文字の上に押された「康熙御筆之宝」の印影は、これが康熙帝の筆によるものだと示している。

同博物館館長によると、康熙帝による書画は全国にも4〜5点しか残されておらず、極めて希少価値が高い。「松風図」はもともと、金州図書館に所蔵されていた1000点の古書画の中に埋もれていた。ある研究員が、“康熙”の署名を見つけて驚愕し、2006年に同博物館に所蔵されたものだが、まだ一般公開には至っていない。もともとは近代考古学の父とも言える羅振玉(ルオ・ジェンユー)氏が所有していたことや、当時は皇帝のみが使用を許されていた金紙が用いられていること、すでに崩落した書画の状態が複製品では再現できない状態であること、8人の家臣が記した文字の書式などから、これは本物であるとされる。羅振玉氏が大連市の旅順地区に居を構えた当時に移されたもので、1945年の終戦時に民間に流出したものと考えられる。(翻訳・編集/愛玉)

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