2018年5月11日、看看新聞は、iPhoneの世界時計で、台湾とマカオに中国の表記がないと指摘した。

看看新聞は、iPhoneユーザーからiPhoneの世界時計に「原則的な問題がある」との報告を受けたと紹介。世界時計に含まれている都市を見ると、香港の後ろには「（中国）」との表記になっているが、マカオは「（マカオ）」となっており、台湾に至っては何の表記もないという。

この報告をした賀さんは、iPhoneの世界時計を見たとき、リストにある都市の後ろに括弧をつけて国名が入っていることに気が付いたという。例えば、北京や上海の後ろは「（中国）」となっており、香港も同様だったが、マカオと台湾には「（中国）」との表記がなかったため違和感を持ったという。

賀さんは、ios10．2でも、香港には「（中国）」の表記がなかったが、最新のios11．3では「（中国）」の表記が入っていたことも発見した。それで賀さんは「香港について変更したということは、アップルはこれまで間違っていたとの認識があるはずだ。ならば、なぜマカオと台湾は変更しないのか？」と疑問を投げかけている。

他のスマホメーカーについても調べたところ、中国のファーウェイでは、香港とマカオには「（中国）」との表記があったが、台湾にはなかったという。小米については海外も国内の都市も国名の表記はなかったという。

この件について記者は、アップルのカスタマーセンターへ問い合わせたところ、1人は「私たちには変更する権限がない。この件について上層部へ報告し判断を仰ぐ」との回答で、別の人からは「アップルのOSは米国がバージョンアップするので、私たちに操作できることではない」との回答だったという。

記事は最後に、「アップルのような大企業にとって、ソフト上の変更は簡単なことであるはずだ。アップルはこの件に注目し、民衆に対して言い開きできるようにしてもらいたい」と結んだ。（翻訳・編集/山中）