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25日、英紙・オブザーバーは、欧米諸国がこれまで謳歌(おうか)してきた過去の時代にいかに思いを寄せたとしても、いずれ中国が世界をけん引し、欧米諸国の運命を左右する時代が訪れることは避けられないと論じた。写真は皇帝に扮する中国の男の子。
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2012年3月25日、英紙・オブザーバーは「何が我々に中国の台頭を無視させているのか?=傲慢(ごうまん)」と題した記事を掲載し、欧米諸国がこれまで謳歌してきた過去の時代にいかに思いを寄せたとしても、いずれ中国が世界をけん引し、欧米諸国の運命を左右する時代が訪れることは避けられないと論じた。28日付で環球時報が伝えた。
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これまでの2世紀は、欧州と米国が先に発展を遂げ、西側中心の世界体制を築き上げてきた。我々は、発展のための唯一有効な行動は欧米化であると認識し続け、中国が米国を超えることなど想定していなかった。終始一貫して西側の色眼鏡を通じて中国を観察し続け、その傲慢さが無知を招き、中国に対し好奇心さえ持ってこなかった。
中国経済の成長は1978年から始まった。当時、経済規模は米国の20分の1にすぎず、世界への影響は微々たるものだった。しかし、21世紀になるころには中国経済は米国の4分の1の規模にまで拡大した。世界への影響は78年当時とは比べものにならないほどの大きさになり、中国の台頭が世界を変え始めた。
そして08年、リーマンショックに端を発した金融危機によって、欧米諸国はようやく夢から覚め、中国の衝撃を認識することになった。少し前までは、グローバル化は依然として米国が主導するものと思い込んでいたが、現在は日々成長し続ける中国がこの役割を担えるほどになっている。世界経済の中心が、先進国から発展途上国へと転換しつつあるのだ。
中国が今まさに米国に代わって世界一の強国の座に着こうとしている。こうした状況下では我々に選択の余地はなく、西側の偏った概念を放棄し、中国の角度から、自ら進んで中国を理解するしかない。我々の思考習慣も大転換をしなければならない。
一部の人は、将来を楽観的に考えるかもしれないが、事実はそうならないだろう。発展を続けるこの大国は依然として貧しく、多くの問題の対応に追われている。中国人は偉大な文明に対する自信と経験を有しているが、自身が勝ち得た功績と未来の役割については幻想を持っていない。一方、英国では、中国に対する関心は依然として高くない。しかし、西側諸国が謳歌してきた過去をいかに懐かしんだとしても、我々は中国の時代に引き込まれ、中国が我々の将来を左右することは避けられないだろう。(翻訳・編集/HA)
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