家電売り場から消えた「メイド・イン・ジャパン」、 国産品にチャンス―中国

Record China    2012年3月28日(水) 14時58分

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27日、人民網日本語版は日本製の家電について報道した。気づけば、日本製の製品がいつの間にか「主役」の座を韓国や奪われていた。写真は中国・浙江省杭州市の家電販売店で販売しているレノボのパソコン。

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2012年3月27日、人民網日本語版は日本製の家電について報道した。気づけば、日本製の製品がいつの間にか「主役」の座を奪われていた。ホワイトカラーの林山さんは、かつて使っていたソニーの携帯電話を思い出し、感慨にふける。「あれは本当に使いやすかったです」。今彼女が使っているのは2台の携帯。1つはアップルで、電話をかけるのに使い、もう1つは大画面のサムスンで、ネット利用に使っている。今、日本製の人気製品と聞かれて、何か思いつくだろうか?北京晨報が報じた。 

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週末、若い消費者をターゲットとする量販店の「順電家電」を訪れたところ、アップル社の製品とその付属品が小さな店舗の中で最も目立つ位置に置かれていた。その隣のノートパソコン売り場では、サムスンとレノボの機種が多く並んでいた。IBMを含めれば、レノボの製品は4列の棚を占領していた。そこから遠く離れた場所に、ソニーのノートパソコンがいくつか並んでいた。ここで唯一販売されている日本製のノートパソコンだった。

老舗の家電売場でも、情況はそう変わらない。店員の袁さんは「日本ブランドに一目置いている消費者もいる。シャープのディスプレイ、ソニーの液晶、松下のプラズマを支持する人も多い。でもこれら3社が主で、他のメーカーは鳴かず飛ばず」と語る。

ベテラン店員である袁さんは日本製テレビの最盛期を今でも覚えている。最初のブームはブラウン管テレビの全盛時代。中国ではちょうど改革開放が始まったばかりで、ソニー、日立、東芝、松下など、多くの日本メーカーが中国市場に入ってきた。第2のブームは2007〜2008年にかけて液晶テレビが急速に普及したころ。ディスプレイなどのコア技術を持つシャープとソニーのシェアが激増した。「当時、液晶テレビの価格は今の3-4倍だった。32インチの日本製液晶テレビが1万元もしたが、今なら2500元で買える」。

しかし、第2の栄光は長続きしなかった。2008年以降、韓国サムスンがカラーテレビ市場で頭角を現し始めた。「LEDテレビと3Dテレビのブームを巻き起こしたのは、どちらもサムスンだった。韓国メーカーのイメージとシェアはいずれも大幅に向上した」と語る。

ここ数年、「メイド・イン・ジャパン」は下り坂に差し掛かっている。一方、サムスン電子や現代自動車に代表されるライバル韓国勢の勢力は、ウォン安の影響もあって強まるばかりだ。

日本企業と韓国企業の間にはすでに大きな開きが生じている。調査会社Display Searchの調査によると、昨年第1〜3四半期における世界のフラットテレビのシェアは、韓国のサムスンが22.8%で1位、LGが13.9%で2位だった。ソニーは11.0%で3位とパナソニックは8.2%で4位となった。

そして今、技術とパネル価格の下落により、中国メーカーにも上位を狙うチャンスが訪れている。国産メーカーには価格的なメリットがあり、合資メーカーと対抗できる。また、中国政府からの支援や、合資メーカーが地方市場での浸透力に欠けることなども、国産メーカーを後押しする要素となる。(編集/内山

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