2012年3月25日、中国の報道写真コンテスト「第8回中国国際新聞撮影大賽（華賽/China International Press Photo Contest）」の受賞結果が発表された。チャイナフォトプレスの報道。

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戦争・災害など突発事件部門で佳作を受賞した作品が「温州列車事故」。中国の威信をかけた高速鉄道事業に大きく水を差す大事故だったが、その衝撃的な場面を克明に記録したこの作品が選ばれたのは、しごく当然のことだろう。

2011年7月23日、浙江省温州市で高速列車の衝突・脱線事故が発生し、中国の公式発表では死者40人、負傷者200人を出した。停車中の車両に後続車が追突し、6両が脱線した惨事に世界が驚愕したが、事故原因が特定されないまま、わずか1日半で運転が再開された。同年末になって中国政府はこれを人災と報告。驚いたことには、当時、事故発生から24時間以内に高架橋から落下した追突車両が重機で破壊され、土中に埋められたことだった。これには社会から「証拠隠ぺい」との批判が噴出した。

同コンテストは、戦争・災害など突発事件、非戦争・災害重大ニュース、ニュース人物、経済・科学技術ニュース、文化・芸術ニュース、日常生活ニュース、スポーツニュース、自然・環境保護ニュースの8部門で金・銀・銅賞と佳作が選出される報道写真のコンペ。(翻訳・編集/愛玉)