2012年3月25日、中国江蘇省無錫の警察当局は国有銀行大手、中国農業銀行の孫鋒（スン・フォン）江陰要塞支店長を国際指名手配したと発表した。高利を約束して違法に集めた約2億元（約26億円）を持って海外に逃亡した疑い。中国紙・経済観察報が伝えた。

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孫容疑者は昨年12月28日、妻、両親、小学生の娘、幼稚園の息子とともにタイに旅行に行ったまま、連絡が取れない状態が続いている。無錫市公安局は6日、英スタンダード・チャータード銀行中国支店のシンガポール籍の職員を犯人隠匿の疑いで刑事拘留した。シンガポール籍を持つ孫容疑者の海外逃亡を何らかの形で助けたものとみられている。

同支店の周文鏡（ジョウ・ウェンジン）新支店長によると、孫容疑者が持ち出した金は同行とは関係がなく、同容疑者が個人的に知人らから集めたもの。「金を預けた人は支店長という肩書を信用してしまったのだろう」と話す。“金持ち村”として知られる同市華士鎮の龍砂村では幹部が少なくとも5000万元（約6億5000万円）を同容疑者に預けたという。（翻訳・編集/NN）