長春の偽満皇宮博物院博物館、「ハバロフスク裁判の音声記録」を収蔵

人民網日本語版    2018年5月8日(火) 18時40分

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長春にある偽満皇宮博物院は7日、ロシア国立録音公文書館が収集した「ハバロフスク裁判の音声記録」を正式に収蔵した。

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「ハバロフスク裁判の音声記録」放送現場(撮影:張瑶)

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長春にある偽満皇宮博物院は7日、ロシア国立録音公文書館が収集した「ハバロフスク裁判の音声記録」を正式に収蔵した。これにより、偽満皇宮博物院は日本のNHKに続き、同裁判に関する完全な音声資料を所蔵する世界で2番目の機関となった。この録音資料は、日本が第二次世界大戦中に国際公約に違反して細菌兵器をひそかに開発・使用した犯罪の実態を暴き出している。中国新聞網が報じた。

ソ連は、1949年12月25日から29日まで、極東部の都市ハバロフスクに特別軍事法廷(浜海軍区軍事法廷)を設け、細菌戦に関わる罪を犯した日本人将兵12人に対する公判を行った。この裁判は、第二次大戦後ひいては人類史上初めての、細菌戦犯罪に対する国際大型裁判となり、細菌戦犯罪に対する公判の先駆けとなった。

今回偽満皇宮博物院に収蔵された「ハバロフスク裁判の音声記録」は、収録時間22時間5分57秒、「細菌兵器を開発・使用した旧日本軍の元将兵」に対する裁判の全過程が記録された音声資料であり、元将兵とは、具体的には旧日本軍満州第731部隊と第100部隊の隊員のことを示している。

偽満皇宮博物院の王志強院長に「ハバロフスク裁判の音声記録」資料と裁判の写真を渡す湖南紅色記憶文化基金会の曹耘山理事長(写真右、撮影・張瑶)。

この音声資料は、湖南紅色記憶文化基金会、中国侵略日本軍第731部隊罪証陳列館、偽満皇宮博物院が共同で、国を跨いでロシア国立録音公文書館から収集した資料だ。

日本による中国侵略戦争中、長春に駐留していた旧日本軍満州第100部隊は、日本による細菌戦の中心部隊の一つであり、動物、植物及び人畜に共用可能な細菌兵器を主に開発・製造していた。1945年8月に日本が敗戦すると、第100部隊は自ら全ての研究施設を破壊し、あらゆる書類を焼却処分し、隊員は日本に撤収したため、歴史の真実は長期にわたり闇に葬られてきた。

偽満皇宮博物院の王志強院長は、「旧日本軍満州第100部隊に関する研究は、まだ初期段階にある。我々は社会各界と協力し、これまで見過ごされてきた歴史を念入りかつ正確に、世の人々に知らしめたい」と話した。

偽満皇宮博物院は、今回収蔵した「ハバロフスク裁判の音声記録」を編集・整理した後、「中国侵略日本軍第100部隊特別展」の重要展示資料として、社会に公開する計画という。また、同資料は偽満皇宮博物院学術資料データベースにも組み入れられる。(編集KM)

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