400都市が水不足、最も深刻な「枯渇」都市は北京―中国

Record China    2012年3月25日(日) 5時37分

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23日、中国では400都市が慢性的な水不足の状況にあり、そのうち110都市が深刻な水不足になっている。写真は浙江省嘉興市の住居。子供がいじらないよう水道の蛇口に空き缶でふたをしている。

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2012年3月23日、京華時報によると、中国では400都市が水不足に陥っており、最も深刻なのは北京だという。各地では水資源の浪費や水質汚染も問題になっている。

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3月22日の「世界水の日」に合わせて北京市で開催された「節水中国キャンペーン」発動式典で、中国水利部の矯勇(ジァオ・ヨン)副部長は「中国全土で年間合計400億立方メートルの水が不足している」と発言。国内の400あまりの都市で水の供給が不足しており、そのうち110都市が深刻な水不足であることを明らかにした。なかでも北京市は昨年5月以来、市民1人あたりの水資源量が100立方メートル以下にまで下降。国際基準の1人あたり1000立方メートルを大幅に下回り、国内で最も「枯渇」した都市となっている。

北京市水務局関係者は同市の水不足の原因について、その独特な地理的位置によるものと説明。多くの人口を抱える都市でありながら、付近に水の流れている川が1本もないため、必要な水は他の地域から調達している状況だ。そこで北京市は今年、本格的な節水キャンペーンを組織的に展開していくと発表。同時に指定機関や指定企業に対し、使用水量基準を設定するほか、水道設備や水道使用効率の改善を求めるという。さらに北京市にある国家機関すべてが、今後3年以内に節水型職場の基準に達するとしている。(翻訳・編集/本郷)

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