活魚に麻酔薬の一種を使用、輸送での生存率向上のため―中国

Record China    2012年3月22日(木) 18時28分
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21日、近年中国でも海で取れた活魚を調理することが多くなったが、生存率を高めるため、魚に麻酔薬の一種を与えていることが明らかになった。

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2012年3月21日、中国広播網によると、近年中国でも海で取れた活魚を調理することが多くなったが、生存率を高めるため、魚に麻酔薬の一種を与えていることが明らかになった。

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漁港のある山東省などから北京市へ活魚を輸送するには10時間以上かかるのが一般的で、対策が十分でないと魚の多くが輸送の途中で死んでしまうため、魚の生存率を向上させることを目的に、虫歯治療などで使われる「ユージノールセメント」を食べさせている業者があるという。これは仮着用の充てん剤の一種で、消炎・鎮痛作用がある。

ある水産会社の関係者は海魚を輸送する場合にはユージノールセメントを必ず使っているとし、与え方で魚の生存率は異なり、技術のある人なら生存率は100%だと話す。生存率を10%上げることで輸送トラック1台あたり3000元(約4万円)の損失を抑えることができるという。効果は一時的なものなので、人体への影響はないとしている。

歯科医は「問題はない」としているが、消費者の間からは副作用や道徳的な観点など、こうした薬品の使用を不安視する見方が多く、中国海洋大学水産学院の教授も「人体への影響があるかどうか、結論を下すのは早い」と指摘。長期にわたってこうした魚を食べた場合については現時点ではまだ分からないとし、また医学的に問題ないとしても麻酔薬を使って輸送することが適切とは言いにくいとしている。

この件について北京市工商局の責任者がインタビューに応じ、正式な通報や訴えがあれば調査を行うことを明らかにしている。(翻訳・編集/岡田)



   

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