日本の市民団体が横浜で「戦争の加害展」

人民網日本語版    2018年5月3日(木) 16時20分

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日本の市民団体が4月26日から5月2日にかけて神奈川県横浜市で「戦争の加害展」を行っている。

4月30日、中国侵略日本軍が中国人に対して化学兵器を使用した歴史を語る北宏一朗氏(撮影・劉軍国)

日本の市民団体が4月26日から5月2日にかけて神奈川県横浜市で「戦争の加害展」を行っている。慰安婦南京大虐殺重慶大爆撃、731部隊、毒ガス戦などをテーマに大小225枚のパネルを展示し、日本が中国を始めとするアジア諸国を侵略し、各国の人々に甚大な惨禍をもたらした歴史の事実を詳細に紹介することで、歴史を銘記して鑑とするよう人々に呼びかけている。人民日報が伝えた。

4月26日に展示を見終えた横浜市在住の30代の日本人男性は、「パネルを一枚見るごとに様々なことを学ぶことができた。歴史を振り返ろうとしない者の未来は盲目といえるだろう。南京大虐殺という歴史の動かぬ証拠を否定することは許されない。より多くの若者たちにこの展示を見てもらいたい」という感想メッセージを残していた。

■「南京大虐殺は動かぬ事実」

「戦争の加害展」は横浜駅から徒歩5分の神奈川県民センターで開かれている。

「南京大虐殺はあったのか?」「あった。当時は日本軍側も認めていた」「南京大虐殺はいつどこで起きたのか?」「南京大虐殺は1937年12月に南京城とその周辺地区で起きた」。このように同展では南京大虐殺について一問一答形式で基本的な事実を強調させるとともに、当時の日本の新聞や地図など関係資料によって具体的な詳細も紹介している。

横浜市在住の70代の日本人男性は4月26日に見学した後、「南京大虐殺は動かぬ事実。私は一人の日本人として、南京大虐殺の歴史的事実を認めない人が依然日本にいることが恥ずかしくてたまらない。日本の加害の歴史事実を記録する資料をしっかりと保存して後世に伝えることは大変重要だ」という感想メッセージを残している。

■「子どもに正しい歴史観を」

主催側は日本の毒ガス戦問題を研究する北宏一朗氏と細菌戦問題の研究者である奈須重雄氏らによる講演も行った。4月30日午後、展示ホール近くの小会議室では「日本の教科書は日本の加害の歴史をどう記述しているか」と題した講演を聴こうとやって来た日本人でいっぱいだった。

この講演で講師を務めたのは元小学校教員の竹岡健治さん。竹岡さんは第2次大戦後から現在までの日本の様々な版の教科書を1年かけて調べ、日本の侵略戦争に関する記述をまとめ、会議室の壁に貼りだした。

東京在住の女性・福井さんは、「私は子どもに正しい歴史観を持たせたい」と、小学2年の息子のためにわざわざ横浜に来て講演を聴き、展示を見学した。

日本の市民団体が同展を開くのはこれで3回目となっており、昨年は約2000人が見学に訪れた。パネルもそのほとんどが日本の他の市民団体が用意したものとなっている。

神奈川県平塚市在住の60代女性はその感想メッセージに、「主催側が様々なプレッシャーをうけながら『戦争の加害展』を主催したことに深く敬意を表する。日本がアジア諸国を侵略し、各国の人々に甚大な惨禍をもたらした加害の歴史を否認する人たちが理解できない。日本人はこの不名誉な歴史をはっきりと知らなければならない」と記した。(編集NA)

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