2012年3月14日、米科学誌「プロスワン」は中国で発見された「馬鹿洞人」の化石に関する論文を掲載した。16日、台湾NOWnewsが伝えた。

【その他の写真】

論文はオーストラリアと中国の研究チームによるもので、1989年に雲南省の馬鹿洞で発見された化石を研究した。突出したあごや眉弓、分厚い頭蓋骨など現生人類とは異なる原始人類の特長を持っているという。

この化石は約1万4500年〜1万1500年前という比較的最近の時代のもの。当時、現生人類は異なる種と共存していた可能性があると研究は指摘している。もっとも否定的な意見もある。ドイツの自然人類学者フィリップ・ガンツ氏は「現生人類が多様性に富んでいることを示したもの」と主張している。（翻訳・編集/KT）