<コラム>世界一になった「スターバックス・ロースタリー上海」で遭遇したもの

配信日時:2018年4月27日(金) 22時10分
世界一になった「スターバックス・ロースタリー上海」で遭遇したもの
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今年になって初めての上海出張で、なかなかフリータイムは取れなかったのですが、どうしても行きたかった場所があります。それも、ひとりで!そこは、去年オープンした巨大スターバックス・リザーブ・ロースタリー・シャンハイ。写真は筆者提供。
今年になって初めての上海出張で、なかなかフリータイムは取れなかったのですが、どうしても行きたかった場所があります。それも、ひとりで!

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そこは、去年オープンした巨大スターバックス・リザーブ・ロースタリー・シャンハイ。

店内に入って、いきなり目を見張ったのがコーヒー豆の焙煎機でした。こちらの巨大キャスク、高さ2階建て分、重さ40トンだそうな。

さすが中国4000年の歴史がそうさせるのか?コーヒーのみにあらず、窒素ガスを加えて抽出したお茶にもその気の配りようは抜かりがない。蒸気を利用して茶葉1枚1枚から風味を引き出したドリンクもあります。

広さ3万平方フィート(約2800平方メートル)。長さ88フィート(約27メートル)の手作りのコーヒー・カウンター。テイクアウトやグッズコーナーもあり、いわばエンターテイメント的要素が濃い…。

第一印象は、とても本来の中国人が集まってくる空間じゃないな。では誰が来るのだろう?コンセプトは?ターゲットは?それにしても、さすが中国。ハコ物は、どこよりも誰よりも大きく創りこむ…。

いつもの職業病、覆面的、刑事目線が炸裂する。日本人は経済が疲弊してしまっているので、とても真似はできまい…がしかし、それに対抗できる経営資源があります。それこそが、今こそ発揮できる「おもてなし」。

オーダーをかける「小姐(おねえさん)…!」と。とっさにやってきた小姐は、中国人にしては珍しく、笑顔での接客でした。「この店で一番人気のコーヒーをちょうだい」「ひとりで、ゆっくりと飲みたいから」私がリクエストしたのは、これだけでした。

メニューを開けて、「当店で一番人気は、アルコール入りアイスコーヒーです」「お客様、ゆっくり午後のひと時をおすごしなら、こちらはどうでしょう?」と。

全てに大きく魅せるのを良しとする中国です。たとえ、それが張りぼてであっても。ところが、風向きが変わってきました。

こちら、メニューの数も半端なく、過去に遭遇してきた店員は差にあらず。「労働時間」を対価交換してきた中国人マインドは「人の能力&価値」という選択肢を従業員にシフトしてきた風を感じました。中国は間違いなく、動き出す。日本の文化を産業を「コピー」ではなくて「スキル」として国を挙げて取り入れようとしている。人に対しては、日本の存在をアジアのパイオニアだと確実にリスペクトしています。

さて、それに対して、世界を制するかのごとく圧倒票を獲得してしまったのがWeChat(微信)を皮切りにした決済システムであるフィンテック。いわゆる、ファイナンシャルテクノロジー。

もちろん、こちらのスタバにも導入。ここのお会計カウンター、ほとんど現金の顔を見ず。クレジット会社、その地位が危ぶまれます。だんだんと、仮想通貨にシフトチェンジか?

それにしても、百聞は一見にしかず。作為的な情報だけを鵜呑みにしている日本人が一番怖かったりして。

中国そのそのものが、体験型パフォーマンスになりつつあります。だからこそ、私は定期的に上海に仕事を作って出張します。人脈を作りに、そして情報を仕入れに。自分自身が日本人、すべての細胞が劣化しちゃうから(笑)。

■筆者プロフィール:入江佐和(マダム佐和)
全日空の客室乗務員関西空港に所属し、主にアジア便で12年勤務した。ノエビア化粧品の商品開発チームで経験をつんだのち、NHK大河ドラマで地域おこしのプロデューサーとして常連組となる。
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