重慶市で自動運転路上テストスタート、道路標識を識別可能

人民網日本語版    2018年4月21日(土) 5時0分

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ハンドルを握る必要も、アクセルやブレーキを踏む必要もない。赤信号になれば停まり、障害物を自主的に回避し、車が自動で運転する。そんなSF映画にしか存在しなかった光景が、現実のものとなりつつある。「重慶市自動運転路上テスト始動式」が18日、両江新区の中国自動車工学研究院股フン有限公司(フンはにんべんに分)で開かれた。長安や百度、一汽、東風、広汽、吉利、北汽フォードなど7社の自動運転車が、第1陣となる路上テスト用ナンバープレートを取得した。まず最初に開放される予定の区間は、礼嘉社区環線の12.5キロの範囲だ。人民網が伝えた。

自動運転車とは、コンピュータシステムが人の代わりに運転を行うスマートカーのこと。これはAIやクラウドコンピューティング、ビッグデータ、レーダー探知、測位・ナビなどの数多くのハイテクと関わり、技術の高度集積を特徴としている。そのため閉鎖的・開放的な交通環境で大量の試験を行い、車と車、車と道路、車と人の相互作用下における環境適応性や通信信頼性、情報安全性などを検証しなければならない。

自動運転車はテスト中に歩行者を識別し、車線の方向を正確に感知し、車線にそってカーブすることができる。また前方の車両と制限速度の標識を識別し、スピードを制御できる。

3月中旬には「重慶市自動運転路上テスト管理・実施細則(試行)」が発表され、重慶市が自動運転路上テストを実施するためゴーサインを出した。

中国自動車工学研究院の謝飛副総経理によると、重慶市は世界の85%以上の交通シーン及び環境を網羅する。高速ループや長いトンネル、坂道、カーブ、橋、木に囲まれた道路の他に、「3D都市」や「5D立体交差」といった独特な道路状況という資源を有しており、自動運転路上テストの「万能型試験場」といってもおかしくないほどだ。そのため、そのテスト結果にはより高い権威が備わっている。(編集YF)

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