中国初の試験管犬が誕生、絶滅危惧種を救う技術となるか?―中国メディア

人民網日本語版    2018年4月19日(木) 20時50分

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中国初の体外受精犬(いわゆる「試験管犬」)が北京で誕生した。今回誕生したのはオスが2匹、メスが4匹で、公安部南昌警察犬基地で検査を行ったところ、この6匹は出産した母犬とは血縁関係を持たないことが証明された。

希諾谷生物科技有限公司が16日に発表した情報によると、中国初の体外受精犬(いわゆる「試験管犬」)が北京で誕生した。今回誕生したのはオスが2匹、メスが4匹で、公安部南昌警察犬基地で検査を行ったところ、この6匹は出産した母犬とは血縁関係を持たないことが証明された。科技日報が伝えた。

試験管ベビー技術が成熟している現在、試験管犬の育成はなぜこれほど難しいのだろうかと疑問を抱く人もいるだろう。同社事業部マネージャーの馮衝(フォン・ホン)氏は、「犬はその他の哺乳類と異なり、特殊な生殖・生理学的特徴を持つ。排出する卵は未熟であり、卵管の中で数日たって成熟する。そのため体内で成熟した卵母細胞を得るのは困難となる」と説明した。

国際自然保護連合(IUCN)が2002年に発表したデータによると、イヌ科の動物は36種類あり、絶滅危惧種は9種。生殖補助技術は犬の繁殖と育成にとって極めて重要となる。同社のチームは2016年の世界初の遺伝子組換え疾患モデル犬「苹果」と2017年の世界初の遺伝子組換えクローン犬、中国が初めて自主開発した体細胞クローン犬「竜竜」に続き初の試験管犬の誕生に成功し、イヌ科分野の研究で重要な進展を実現した。

同社副総経理の趙建平(ジャオ・ジエンピン)氏は、「犬の体外受精技術は犬の遺伝子組換え技術と犬の体細胞クローン技術の有益な補完となる。この成果はイヌ科の絶滅危惧種を救い、優良犬を繁殖・育成し、犬の遺伝子疾患、さらには人類の疾患を治療する研究において、重要かつ実用的な価値を持つことになる」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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