中国、三大移動体通信事業者が5Gの試験導入へ

人民網日本語版    2018年4月19日(木) 6時0分

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中国の三大移動体通信事業者が、中国国家発展・改革委員会の関連部門の承認を受け、北京など一部の都市を試験ポイントとして第5世代移動通信システム(5G)の導入を進めることが17日の取材で明らかになった

中国の三大移動体通信事業者である中国聯通(チャイナ・ユニコム)、中国電信(チャイナ・テレコム)、中国移動(チャイナ・モバイル)が、中国国家発展・改革委員会の関連部門の承認を受け、北京など一部の都市を試験ポイントとして第5世代移動通信システム(5G)の導入を進めることが17日の取材で明らかになった。導入が進めば、スマホでのインターネットの速度が少なくとも10倍速くなり、自動運転車、一層リアルなAR(拡張現実)、VR(バーチャルリアリティ)、あらゆるモノがインターネットにつながって生活を向上させるIoE(Internet of Everything)を活用したスマート家具など、一連の斬新な体験などが実現する。北京日報が報じた。

中国聯通によると、発展・改革委員会が承認した12カ所の試験ポイントとなる都市のほか、中国工業・信息化部(省)が承認した4都市で、5Gをめぐる重大特定項目研究開発を今後展開する。その16都市は、北京、天津青島杭州、南京、武漢、貴陽、成都深セン、福州、鄭州瀋陽など。

中国移動は、杭州、上海広州蘇州、武漢の5都市で5Gのフィールドテストを実施し、各都市に5Gのベースステーションを100カ所以上設置する。また、同5都市以外に、北京、成都、深センなど12都市で5G業務の応用テストを実施する。

中国電信は、すでに確定している雄安、深セン、上海、蘇州、成都、蘭州の6都市を試験ポイントとして導入を進めるほか、関連当局の指示に基づいて試験範囲を拡大し、さらに6都市を試験ポイントとする計画だ。

業界内の専門家は、第2世代移動通信システム(2G)で小説を読めるようになり、第3世代移動通信システム(3G)で画像を見られるようになり、第4世代移動通信システム(4G)で動画を見られるようになったのに対して、5Gは、超高速で、インターネットの応用に質の革命をもたらすと予想している。5G時代に突入すると、「ダウンロード」という概念は少しずつ過去のものとなると分析されている。なぜなら、「インターネット=ハードディスクドライブ」となるからで、時間をかけてハードディスクドライブやスマホに映画やゲームをダウンロードする必要はなくなる。5Gが実現すると、自動運転車、または半自動運転車などの新技術にとってはまさに「鬼に金棒」となる。高速無線インターネットを活用して、車両はリアルタイムでコントロールセンターとつながり、最新の道路情報を送受信、シェアすることができ、車間距離やスピードをより合理的に制御し、走行の效率を上げることができる。

「北京市ビッグデータ・クラウドコンピューティング発展行動計画(2016-20年)」によると、北京市は、初期段階で北京都市サブセンター、19年北京国際園芸博覧会、北京新空港、22年冬季五輪会場などで5Gの商用テストを展開する。現在、北京市、懐柔試験場で5Gのテストを実施している。技術的に見ると、北京の5Gの導入テストの準備は基本的に完了している。(編集KN)

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