婚活問題をビッグデータが解決?独身の若者「期待している」が70.9%

人民網日本語版    2018年4月13日(金) 23時20分

拡大

中国青年新聞社社会調査センターと問巻網は先週、結婚適齢期にある独身の若者1962人を対象とした調査を共同で実施した。

中国青年新聞社社会調査センターと問巻網は先週、結婚適齢期にある独身の若者1962人を対象とした調査を共同で実施した。回答者のうち、「若者の婚活においてビッグデータが活用できると期待している」と答えた人は全体の70.9%に上り、「ビッグデータを利用した婚活プラットフォームを利用することに興味がある」は77.9%、「現代の若者が未来の伴侶探しにまごまごしている問題をビッグデータが解決してくれると思う」とした人は56.8%、「ビッグデータを利用した婚活プラットフォームが収集した利用者に関するデータを事前に告知してほしい」と答えた人は58.7%にそれぞれ達した。中国青年網が伝えた。

回答した独身の若者の男女比は、男性が55.7%、女性が44.3%だった。

〇「若者の婚活分野においてビッグデータが活用できると期待」:70.9%

北京にある某インターネット関連企業のプログラマーとして働く余鵬さん(仮名)は、ビッグデータに関する業務に携わっており、これまでにもビッグデータを利用した婚活アプリを使った経験がある。「アプリを利用すると、デート候補の相手が紹介してもらえ、1人1人と話をし、相手を理解し、選ぶ手間を省くことができる。そして実際に会った後も、気が合う可能性がより高い」と話す余さんにとって、ビッグデータによるマッチングは、昔から言われる「家柄のつり合い」と同じだという。ただ、「家柄のつり合い」は、主に両家の家庭環境しかチェックできないが、ビッグデータならば、それ以外にもさまざまなバロメーターが考慮されている。

回答者のうち、「若者の婚活においてビッグデータが活用できると期待している」と答えた人は全体の70.9%に上った。クロス分析によると、これについて楽観的な見方を示した人の割合は、男性回答者(75.0%)が女性回答者(65.8%)を上回った。「ビッグデータを利用した婚活プラットフォームを利用することに興味がある」と答えた人の割合は77.9%に達した。

また回答者の56.8%が「現代の若者が未来の伴侶探しにまごまごしている問題をビッグデータが解決してくれると思う」、53.3%が「ビッグデータを利用した婚活プラットフォームは、時間的余裕がない人の婚活問題を解決してくれる」、49.8%が「独身の若者に、より多くの交際ルートを提供してくれる」、42.4%が「相手を探すのに、交流グループや地域的な制限を受けずに済む」と答えた。

〇「ビッグデータを利用した婚活プラットフォームは、より効率的でスピーディな婚活ルートを提供してくれる」:80.0%

「ビッグデータを利用した婚活プラットフォームは、より効率的でスピーディな婚活ルートを提供してくれる」と答えた人は80.0%に上った。

某婚活プラットフォームの結婚・恋愛問題専門家である姚露氏は、「オンラインプラットフォームで結婚相手を探そうとする若者の心理状態は、比較的穏やかであり、自発的にアクションを起こして成功しなくとも、あまりメンツを失ったとは感じない。こうした状況を基に、ビッグデータを利用した婚活プラットフォームでは、年齢・身長・学歴・居住地など多数の項目による細分化を通じて、ふるい分けとマッチングが進められ、ユーザーが求める候補者を速やかに提供する」とコメントした。

一方で、北京某機関で投資マネージャーとして働く譚晟宇さんは、婚活におけるビッグデータの応用にして、特に期待はしていないとし、「本来、2人の恋愛関係は、知り合ってからだんだんと相手のことを深く理解するプロセスにおいて育まれるものだ。一方、ビッグデータによる婚活は逆であり、まず相手の様々な性質や特徴を知って、双方が条件に見合うかどうかをチェックするというプロセスを踏むため、お互いに対する恋愛感情を育てる上で不利となる」と指摘している。

若者の婚活分野へのビッグデータの応用について、51.6%が「効率が高くスピーディ」との認識を示し、43.9%が「独身の若者にとって、交際範囲を拡大する新たな方法となっている」と答え、43.1%が「アルゴリズムによる相手選びは、婚活のスマート化を加速させる」、40.6%が「独身の若者にとって客観的・理性的な伴侶探しの助けになる」としている。逆に、独身の若者にとっての懸念要素として、「マッチング効果についてはまだこれから(27.9%)」、「大事なことは、収集された情報の信ぴょう性を見極めること(26.5%)」、「ユーザーの個人情報漏えいのリスクがある(17.9%)」などが挙がった。

北京大学情報管理学部副主任の周慶山教授は、「ビッグデータにもとづくマッチングを推し進めることには、今のところ賛否両論がある。まず、ミスマッチングが生じる恐れがあること。次に、関連法規が存在しないこと。企業による操作過程も公開されておらず、ユーザーに対して十分な告知もなされていない。これらのマイナス要素から、ユーザーが自分自身のデータに対する意図的なコントロールを失するという問題が生じる恐れがある。このほか、企業側が、無断でデータを第三者と共有する可能性もある」との見方を示した。

〇「ビッグデータを利用した婚活プラットフォームが収集した利用者に関するデータは事前告知してほしい」:58.7%

余鵬さんは、「ユーザー自身も、主観的に独立した意識を持ち、ビッグデータの結果は参考資料に過ぎないとわきまえる必要がある。先入観にとらわれず、自分自身が見たこと、理解したことを信じるべきだ。ビッグデータ運営プラットフォームは、ユーザーのデータや個人情報を保護し、企業としての道徳心を保つ必要がある。これを基本として、許される状況ならば、ユーザーからより多くのデータを収集し、アルゴリズムを頻繁に更新し、より良いマッチングやサービスを行えば良い」と述べた。

ビッグデータを利用した婚活に関して、「ビッグデータを利用した婚活プラットフォームが収集した利用者に関するデータは事前告知してほしい」と答えた人は58.7%に上った。「企業がユーザーのビッグデータを掘り起こし、使用する行為を規範化し、有効に監督してもらいたい」とした人は57.4%、「ビッグデータを利用した婚活プラットフォームの運用準則を制定してほしい」が51.5%、「ユーザー自身が個人のプライバシーの安全に注意を払うべき」は44.9%、「データの中身を妄信することなく、現実生活でのコミュニケーションに重きを置くべき」は27.1%だった。(編集KM)

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら


   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携