米国や中国と貿易摩擦、ベトナムに活路求める韓国―米メディア

配信日時:2018年4月5日(木) 7時20分
米国や中国と貿易摩擦、ベトナムに活路求める韓国
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米ブルームバーグは3日、「中国や米国との貿易摩擦が韓国をベトナムへと向かわせている」とする記事を掲載した。写真は韓国の文在寅大統領。
2018年4月4日、中国メディアの参考消息網によると、米ブルームバーグは3日、「中国や米国との貿易摩擦が韓国をベトナムへと向かわせている」とする記事を掲載した。

記事は冒頭、「韓国は、中国や米国との貿易摩擦が続く中、ベトナムとの関係を深めており、ベトナムは米国を抜いて韓国の2番目の輸出市場になろうとしている」と指摘。「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、サムスン電子などの大手企業の生産拠点や輸出市場を多様化するために東南アジアとの貿易を拡大することを検討している」とし、背景として「トランプ大統領のもとで米国がますます『要求が過酷で頼りにならない貿易パートナー』になっていること」「中国との関係が米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備をめぐり1年余りも緊張を続けていること」を挙げた。

その上で記事は、韓国国際貿易協会ホーチミン支部のキム・イルサン氏が「韓国企業は早くからベトナムに工場を建設してきたが、THAAD配備をめぐる中国との対立が、生産拠点や輸出市場としてのベトナムの魅力をより大きなものにしている」と述べたことを紹介した。

2017年の韓国の対ベトナム輸出は前年比50%近い伸びを見せ、過去3年間で倍以上になった。キム氏は「ベトナムは、2020年までに韓国の第2の輸出市場になると期待されている」とし、「韓国は主に中間財と資本財をベトナムに販売しているが、ベトナムの経済が成長するにつれて、消費財を売る余地も広がるだろう」とした。韓国の対ベトナム投資はかつて、紡績業などの労働集約型の業界に集中していた。だが今では、サムスン電子やロッテグループがけん引役となり、エレクトロニクス製造やサービス、小売などの業界の進出も進んでいるという。

大韓貿易投資振興公社によると、韓国はベトナム最大の外国投資者となっており、昨年1〜11月までの直接投資額は計74億ドル(約7880億円)に達した。韓国は昨年、米国を抜いてベトナム第2の貿易相手国となっている。韓国のベトナム向け輸出品の約3分の1が、エレクトロニクス生産ライン向けの半導体とディスプレーだ。

急速に成長する経済と若い人口を抱えるベトナムは、小売業に魅力的な市場を提供している。今年第1四半期のベトナム経済は前年同期比7.4%増加し、人口の3分の1は15〜34歳だという。

記事は、こうした状況を紹介した上で、「韓国の投資は、ベトナムの成長と繁栄に貢献している」と指摘。サムスン電子がハノイの工場で10万人の従業員を雇用していること、関連会社とサプライヤーの数は約300社に上ると見積もられていることなどを伝えた。また、先月ベトナムを訪問した文大統領が「ベトナムでは現在、約5500社の韓国企業がビジネスを行い、100万人のベトナム人労働者が良い仕事をしている。有能で勤勉なベトナム人労働者のおかげで韓国企業は急成長している」と述べ、ベトナムとの関係はウィンウィンであると強調したことを伝えた。(翻訳・編集/柳川)
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